RPGツクール2000/初心者【サイトトップへ戻る】 ■制御文字と外字 (更新:2021/04/19) イベントコマンド:文章の表示を実行した時に表示される文章ウィンドウでは、 制御文字や外字などと言った特殊な文字を使う事ができます。
■制御文字 制御文字(せいぎょもじ)を使うと、文章ウィンドウに変数の値を表示したり、 主人公の名前を表示したり、文字の色を変えたりする事ができます。 制御文字は全て半角英数文字で入力してください。 ■主人公の名前を表示
主人公の名前を表示する時に使います。 [ ]の中にはデータベース「主人公」の画面左に表示されている主人公の番号を設定します。 新規プロジェクトでこの制御文字を設定した場合… \N[1] → アレックス \N[2] → ブライアン \N[8] → ヘレン と言った感じに表示されます。 この制御文字を使う事により、イベントコマンド:名前入力の処理によって、 プレイヤーが設定した名前を文章ウィンドウに表示する事ができます。 \N[0]を設定すると、パーティーの先頭にいる主人公の名前が表示されます。 ■変数の値を表示
変数の値を表示する時に使います。 [ ]の中には、変数の番号を設定します。 表示される数字は半角の数字になります。 ▼表示例 一応特殊な設定を行う事で全角数字の表示にする事もできます。 ■文字の色を変更
文字の色を変える時に使います。 ▼設定例
[ ]の中にはシステムグラフィックの色番号を設定します。 ▼システムグラフィックの番号 初期設定の色番号は「0」。 文末まで有効になります。 ■文字の表示速度を変更
文字の表示速度を変えたい時に使います。 [ ]の中には1文字を表示する速度を「1〜20」の間で設定します。 初期設定は表示速度が最も速い「1」。 文末まで有効になります。 ■所持金の表示
画面右上に現在の所持金を表示したい時に使います。 文章ウィンドウの中に現在の所持金を表示したい時には、現在の所持金を変数に代入して、 その変数の値を表示する事で、文章ウィンドウに現在の所持金を表示する事ができます。 ▼設定例
■ウェイト(1/4秒)
次の文字の表示を1/4秒遅らせる時に使います。 ■ウェイト(1秒)
次の文字の表示を1秒遅らせる時に使います。 ■瞬間表示
この後に表示する文章を瞬間表示で表示します。 「\>」の効果は、その行の終わりまでになります。 4行全てで瞬間表示を実行したい時には、4行全ての行頭に「\>」を設定する必要があります。 ■瞬間表示解除
瞬間表示だった設定を元に戻します。 例えば、以下のように設定した場合…
「かきくけこ」の表示は1文字ずつの表示になります。 ■キー入力待ち無し
この「\^」を設定すると、全ての文字が表示されたあとに、 キー入力を待たずに自動的に文章ウィンドウが閉じます。 この「\^」は文頭でも文末でも、どこかに1つ設定されていれば機能します。 ■表示の途中でキー入力待ち
文章の途中に「\!」を設定する事で「\!」がある所で文章の表示が止まり、 決定キーか取り消しキーを押すまでは、文章の表示が一時停止します。 ■ハーフスペース
この「\_」を設定すると、半角スペースのさらに半分の余白が生まれます。 ▼設定例
■¥の表示
半角の「\」を表示する時に使います。 ▲トップへ戻る▲ ■外字 RPGツクール2000での外字は、絵文字の事を言います。 特定の文字を半角文字で入力すると、様々な絵文字を表示する事ができます。 RPGツクール2000に用意されている外字は以下の通りです。
「☆」などの記号文字を呼び出す時には、 漢字の「星」を呼び出す時と同じように「ほし」と入力して変換すると、 記号の「☆」を呼び出す事ができます。
文字変換時に「環境依存」と表示される場合があります。 ▼「まる」を変換する時の表示 「環境依存」はそのパソコン特有の文字であり、 全てのパソコンで表示する事ができない文字である事を示しています。 Windowsならば問題無く表示できるものも多いですが、 古いWindowsでは表示できない場合(文字化け)もあります。 またRPGツクール2000では設定できない文字もあり、設定してもその文字は「?」になります。 記号の一覧を表示したい時には、 パソコン画面の右下に[あ]や[A]と表示された上で右クリックを実行し、 「IMEパッド」を開いてください。 この一覧にある文字は、全て使える訳では無く、 環境依存やRPGツクール2000では設定できない文字も含まれています。 例えば「JIS X 0213(1面)」にある温泉のマークなどは、 RPGツクール2000に設定しても「?」になってしまいます。 「シフトJIS」などの昔からある文字ならば、問題無く使用できるでしょう。 ▲トップへ戻る▲ ■制御文字の数字設定は、変数の値で設定できる! 制御文字「\N[ ]」などに設定する値は、 変数の値を表示する制御文字「\V[ ]」でも設定できます。 ▼表示する主人公の名前の番号を変数1番の値で設定する場合
この場合は…
*補足* 制御文字内に設定した変数の値が設定の範囲外の値である場合は、 エラーが発生したり、自動的に範囲内の値になるように修正されます。
『VALUE!』版では無い古い製品版の場合、 \N[\V[1]]などの\V[ ]を組み合わせた設定はできません。 \V[ ]を組み合わせた設定を行う場合は、 ツクールwebからバージョンアップ用のアップデータをダウンロードして、 バージョンアップを行ってください。 ▲トップへ戻る▲ ■大文字、小文字の区別無し! 制御文字に使われるアルファベットの入力は、 大文字(N)でも、小文字(n)でもどちらでも問題ありません。 また数字の設定も「56」でも、4桁表示の「0056」でもどちらでも問題ありません。
▲トップへ戻る▲ ■選択肢でも使える! 制御文字や外字は文章の表示だけではなく、選択肢の表示でも使う事ができます。 ▼設定例 ※制御文字は黄色で表示。
なお、選択肢ではキー入力待ち無しの制御文字「\^」は機能しません。 ▲トップへ戻る▲ ■瞬間表示「\>」を使う時の注意点 制御文字「\>」を使うと、その行の最後までの表示が全て瞬間表示になります。 この瞬間表示の設定が有効になると…
例えば…
文章を読む間もなく、すぐに文字ウィンドウが閉じてしまいます。 そこで制御文字「\|」の前に「\<」を置きます。
「\<」以降の制御文字「\|」が正常に処理されます。 ▲トップへ戻る▲ ■制御文字には1文字分の表示時間がかかる物がある!? 瞬間表示を行う制御文字「\>」を設定した場合、 行末に「\<」の設定をしなくても問題なく瞬間表示が実行されます。 逆に行末に「\<」を設定すると、 次の行へ移動する改行の処理に1文字分の表示時間がかかってしまい、 次の行の表示開始が若干遅くなります。 そのため瞬間表示の設定では、行頭に「\>」だけを設定し、行末には「\<」を設定しません。 但し上記の■瞬間表示「\>」を使う時の注意点にも書いてありますが、 制御文字「\.」や「\|」などを使う時には、 その制御文字の前に「\<」の設定が必要になります。 「\<」の他に、所持金を表示する「\$」やキー入力待ち無しを設定する「\^」なども、 1文字分の表示時間がかかります。 通常では1文字分の表示時間などは気にする必要はありませんが、 例えば制御文字「\S[ ]」で文字の表示速度を遅くしている場合で…
少しだけ所持金の表示が遅れてしまいます。 それが気になる場合は…
少しだけ所持金の表示が早くなります。 なお、制御文字「\C[ ]」や「\S[ ]」などは、1文字分の表示時間はかかりません。 ▲トップへ戻る▲ ■主人公の名前で制御文字を表示!? 主人公の名前に制御文字「\>」を設定して、 文章を表示する行の最初に制御文字「\N[ ]」を設定すると、 文章を瞬間表示にする事ができます。 あまり実用性が無い設定方法ですが、例えば同じ文章を2回以上読む時に、 2回目以降は瞬間表示にする時に使用します。 アイデア次第では、他の使い方もあるかもしれません。 ▲トップへ戻る▲ ■補足 データベースの「特殊技能」や「アイテム」などにある名前や説明文の文字列や、 データーベース「用語」の文字列の設定では、外字の設定はできますが、 制御文字の設定はできません。 ▲トップへ戻る▲ ◎関連ページ ●イベントコマンド:文章の表示 ●イベントコマンド:選択肢の表示 ┗○選択肢の文字数を拡張する ●イベントコマンド:主人公の名前変更 ●イベントコマンド:名前入力の処理 ●データベース「主人公」 ●システムグラフィック |