RPGツクール2000/バグ・エラー【サイトトップへ戻る】 ■エラー表示:「メモリストリームの拡大中にメモリが足りなくなりました」 (更新:2020/07/26) このようなエラーが表示されて、ゲームが中断しましたか? ※当ページの検証は『Windows10』で行っています。
■エラーの特徴 このエラーはツクールの実行ファイル「RPG_RT.exe」の問題によって発生します。 そのため、イベントの設定などではこのエラーを回避する事が出来ず、 エラーが発生する条件を満たすと100%の確率でエラーが発生します。 ●BGMの演奏が影響しているらしい このエラーが発生する詳しい原因は分かっていませんが、 どうやら「BGMの演奏が関わっているのではないか」と考えられています。 実際にMIDI形式のBGMを大量に読み込むと、まずBGMが演奏されなくなり、無音になります。 その後、さらにBGMの演奏を実行し続けると、このエラーが発生し、ゲームが強制終了します。 そのため、通常のデフォルト戦闘があるRPGの場合は…
●無音になった後でもMIDI以外のBGMは演奏される MIDI形式を大量に演奏して無音状態になった後でも、 MIDI形式以外のMP3形式などのBGMは、問題なく演奏する事が出来ます。 但し、MP3で音が鳴ったとしても、このエラーの発生が回避された訳ではありません。 ●セーブファイルが破損する MIDI形式を大量に演奏して無音状態になった後にセーブを実行し、このエラーが発生すると、 セーブファイルが破損して、セーブデータが読み込めなくなるトラブルが発生します。 無音状態になった後でも問題無くセーブする事が出来る事もありますが、 セーブが出来るかどうか(エラーが発生するかどうか)は、実際にセーブをしてみないと分かりません。 もしも無音状態になった後にセーブを実行する場合は、 絶対に上書きでセーブはせず、未使用のセーブ番号でセーブしてください。 またセーブ後は速やかにゲームを終了して、ゲームを再起動してください。 ●発生するタイミングが謎 複数のMIDIファイルを同じ組み合わせで演奏すると、 何度テストプレーを実行しても、同じタイミング(同じ演奏回数)でエラーが発生します。 演奏するMIDIファイルを変えると、エラーが発生するタイミング(演奏回数)が変わります。 この事から単にMIDIファイルの読み込み回数から、 このエラーが発生するタイミングを見つける事は出来ません。 以下の2つの設定例は、演奏するMIDIファイルの内容を変えたものです。 両者を比較するとエラーが発生するタイミング(繰り返しの回数)が異なります。
基本的に読み込むMIDIファイルの容量が大きくなると、 エラーが発生するタイミングが早くなるようですが、 ファイル容量や演奏時間の合計からエラーが発生するタイミングを読み取るのは難しいと言えます。 ●一度終了させる必要がある ゲームの途中でセーブしてタイトル画面に戻り、そしてロードしても、このエラーの回避は出来ません。 このエラーを回避するためには、セーブ後に一旦ゲームを終了させ、 再び実行ファイル「RPG_RT.exe」を開いて、ゲームを再起動する必要があります。 ▲トップへ戻る▲ ■エラーの回避方法 実行ファイル「RPG_RT.exe」を「Windows98/WindowsMe」の互換モードにすると、 エラーが発生しなくなります。 実行ファイルの上で右クリックを押し、「プロパティ」を選択してください。
表示されたプロパティの画面上にある「互換性」のタブをクリックし、 互換モードのチェックボックスをクリックしてください。 そして一覧を表示して、「Windows 98 / Windows Me」を選択してください。 設定が宜しければ、画面下の「OK」をクリックしてください。 これでエラーが発生しなくなります。 ▼互換モードの注意点 この互換モードは、制作者側が事前に設定しておく事が出来ず、 プレイヤー側がダウンロード後(圧縮解凍後)に自ら行う必要があります。 この互換モードにすると、ツクールの制作画面からテストプレーを実行した時に、 以下のエラーが発生し、テストプレーが強制終了します。 そのため、制作中のテストプレーでは、この互換モードは使えません。 エラーを回避するためには、定期的にセーブを行って、長時間プレーの時には、 セーブ後に一旦テストプレーを終了させるなどの対策が必要です。 Windows8.1の互換モードでは、セーブファイルは「パブリックのドキュメント」に保存されます。 フォルダの位置は「OS(C:) > ユーザー > パブリック > パブリックのドキュメント」です。 ▲トップへ戻る▲ ■補足 ファイルの読み込みに影響が出るため、画像の読み込みや効果音の演奏などにも影響が出る事があります。 変数の操作で「MIDIの演奏位置(Tick)」を値をチェックすれば、 「値が0のまま=演奏されていない」と判断する事は出来ます。 但し、これは演奏の有無を調べるだけであり、エラーの回避は出来ません。 ネット上には非公式の修正パッチがあるらしいですが、もしも使用する場合は自己責任になります。 ▲トップへ戻る▲ |