RPGツクールモバイル/イベント
■擬似乱数
(更新:2007/01/20)


「乱数」と言ってもこのツクールには変数が無く、乱数の機能もありません。
そのためにプレイヤーには分からない所でスイッチをON/OFFを行い、
そのスイッチのON/OFFの設定から、擬似的に乱数を発生させます。



☆基本
今回の乱数は、スイッチのON/OFFで作成しますので、
基本的には「0」か「1」の2択の乱数となります。
しかし複数のスイッチを組み合わせる事で、
0〜3や0〜7などの乱数を作る事もできます。
一応0〜15や0〜31などの設定範囲が広い乱数を作る事もできますが、
多くの容量を消費しますので、あまり範囲の広い乱数の制作は、おすすめできません。


スイッチのON/OFFの設定は、同じような2つのイベントがある所で、
2つのどちらかを先に(もしくは最後に)調べたのかによって、
乱数用のスイッチのON/OFFの設定を変えるようにします。
←この場面では、2つの看板が並んでいます。
 2つの看板は、どちらからでも調べる事ができますので、
 プレイヤーによって、右から、左からと分かれると思います。
 このようにどちらからでも選択できるような所に、
 乱数用のスイッチを設定しておけば、
 プレイヤー自身が乱数の設定を行ってくれるようになります。
 これが今回の擬似乱数の基礎となります。
←この場面では右側の看板の方が近いので、
 右側の看板から調べてしまうでしょう。
 このように一方から調べてしまうような場面は、
 乱数用のスイッチを設定する場所に相応しくありません。

上の画像では、看板のイベントに乱数用のスイッチを設定していますが、
看板のイベントでは、2回目のプレイの時には調べなくなる可能性があります。
実際に乱数用のスイッチを設定する場合には、宝箱や町の建物の入り口など、
必ずプレイヤーがイベントを実行するような所に設定した方が良いでしょう。


イベントの設定はごく単純です。
左側の看板イベントには、
○スイッチの操作:[01:乱数用]をOFFにする
を設定して、右側の看板イベントには、
○スイッチの操作:[01:乱数用]をONにする
を設定するだけです。
あとはこのスイッチのON/OFFによって、
宝箱の中身などを変えるだけです。


この乱数の設定では、プレイヤーの行動によって乱数を発生させますので、
必ずプレイヤーには何らかの行動を行ってもらう必要があります。
「オープニングイベントで乱数を使いたい」と言われてもできません。



☆簡単な乱数を使ったイベントを作る
2つの看板のどちらを最後に調べたのかによって、
キャラクターのセリフが変わるイベントを作成します。
(使用容量:243+グラフィック)



この見本ように乱数を設定するイベントと、乱数を使用するイベントが近いと、
プレイヤーには乱数の設定構造がバレてしまう可能性があります。
しかし乱数を設定するイベントと、
乱数を使用するイベントが別のマップにあるなど、かなり離れている場合には、
乱数の設定がどのように行われているのかを見つけるのが難しくなり、
本当に乱数が設定されているような状態にする事ができるでしょう。



☆補足
スイッチを使わない方法として、所持金やアイテムの空き数などから、
乱数のような処理を作る事もできます。
▼アイテム空き数ので設定例
○アイテム空き判定:空きが1個以上の時
 ○〜Aタイプのイベント〜
 ●
:アイテム空き分岐(それ以外)
 ○〜Bタイプのイベント〜
 ●
:アイテム空き判定終了




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