WOLF RPGエディター(ウディタ)/初心者【サイトトップへ戻る】
■ウディタの紹介とダウンロードの手順
(更新:2022/11/23)


ウディタの紹介とダウンロードの手順を紹介します。


ショートカット
■ウディタって何?
■ウディタのプロ版について
■RPGツクール(RPG Maker)との比較
■ウディタをダウンロードする
■ウディタを起動


  
■ウディタって何?

WOLF RPGエディター(略して「ウディタ」)は、
SmokingWOLF(スモーキングウルフ)氏が公開しているゲーム作成用のソフトウェアです。





主な特徴は以下のとおりです。

2Dのゲームを作るのに適した無料で使えるソフトウェアです。(有料版もあります)
ソフト名には「RPG」と書かれていますが、実際にはRPG以外のゲームも作れます。
ゲームの操作は、キーボードの他にマウス、ゲームパッド、画面タッチなどが使えます。
キーボードはほぼ全てのキーを使う事ができるため、
例えば「Mキーを押す→マップを表示」などの独自のキー処理を設定する事もできます。
またキーボードを全く使わないマウス操作だけのゲームも作る事ができます。
ウディタのゲーム制作では、
日本語で書かれたイベントコマンドを設定してゲームを作っていきます。
そのため、英語混じりの難解なプログラムコードを設定するような事はありません。
また日本国内で開発されたソフトウェアであるため、
ゲームを制作する設定画面の表示は最初から日本語対応になっています。
アイテム使用や装備変更などを行うメニュー画面の処理や、
敵と戦う戦闘システムの処理などは、全てイベントコマンドを設定して作られています。
そのため、イベントコマンドの設定を変える事で、新たな機能を追加したり、
オリジナルのメニュー画面や戦闘システムを一から作り上げる事もできます。
またウディタの公式サイトにある「コモンイベント集」を活用すれば、
他人が作った戦闘システムなどを自身のゲームに組み込む事もできます。
完成したゲーム作品は暗号化して中身が見れないようにする事ができます。
またゲーム作品を有料で販売する事もできます。
Windows用のツールなので、それ以外のOSは公式サポートされていません。
ウディタは「誰でも簡単に使いこなせる」と言ったソフトウェアではありません。
イベントコマンドの種類だけでもかなりの種類が用意されているため、
イベントコマンドの使い方を覚えるだけでもかなりの時間がかかります。
また変数の使い方を覚えたり、マップの作り方を覚えたり、
大量にあるデータベースの項目内容を一つずつ覚えていったりする必要があるため、
ウディタを自由に使いこなせるレベルになるまでには、数か月単位の時間がかかります。
オンラインの対戦ゲームを作るような機能は用意されていません。
※ネットに接続する機能はありますが、主にバージョンアップデータのダウンロードや、
 クリア時間のランキングデータの送受信などで使われています。



ウディタの公式サイトにある「ウディコン(WOLF RPGエディター コンテスト)」を見て頂くと、
ウディタでどんなゲームが作れるのかがよく分かります。
【ウディコンのページを開く】


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■ウディタのプロ版について

ウディタには有料販売されている「プロ版」があります。

【ウディタプロ版の販売サイトを開く(無料版とプロ版との違いが書かれています)】

【ウディタの説明書を開く(画面左にある[P]の項目をクリックするとプロ版の機能が確認できます)】



プロ版はマニアックな機能を使いたい方が購入するものです。

例えばゲーム中にキーボードの[Print Screen]を押すと、
ゲーム画面のスクリーンショットを保存する事ができますが、
プロ版ではスクリーンショットの保存機能をOFFにする事ができるので、
[Print Screen]を押してもスクリーンショットが保存されないようにする事ができます。

他にも「指定したURLのページをブラウザで開く」とか「セーブ用のファイルを削除する」など、
プロ版にはマニアックな機能が色々と用意されています。



ウディタの場合、無料版でもかなり制作環境が充実しているので、
殆どのウディタ利用者は、無料版のウディタを使って、作品を完成させる事ができるでしょう。



実際に無料版を使って、どれくらいのレベルの作品を作る事ができるのかが気になる方は、
ウディコンにある作品で確認してください。
【ウディコンのページを開く】

ウディコンにエントリーしている全ての作品が無料版のウディタで作られています。



ウディタ初心者の方は、まずは無料版から使い始め、必要性を感じたらプロ版を購入されると良いでしょう。

なお、無料版で作られたウディタ作品をあとからプロ版に置き換える事もできます。


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■RPGツクール(RPG Maker)との比較

ウディタに似たソフトウェアで『RPGツクール(RPG Maker)』があります。

『RPGツクール』は「Gotcha Gotcha Games」から発売されている有料のソフトウェアであり、
ゲーム制作が未経験な方でも簡単にRPGの作品を作る事ができるソフトウェアです。

様々なバージョンの『RPGツクール』が発売されていますが、
基本的にRPGの制作に特化した仕様になっており、
主人公、敵キャラ、アイテムなどの設定には専用の設定画面が用意されています。

RPGを作る時には『RPGツクール』は適していますが、
RPGでも独自の戦闘システムを導入したい時RPG以外のジャンルを作りたい時には、
プログラムデータ(プラグイン)の設定が必要になるため、
特にプログラムデータを自作する場合は、制作難易度がかなり高くなります。

制作する内容によっては『RPGツクール』よりもウディタの方が楽に作れたり、
ウディタや『RPGツクール』以外のソフトウェアを使った方が良い場合もあります。

『RPGツクール』には体験版が公開されているので、ウディタを含めて色々と試してみて、
自分に合ったソフトウェアでゲーム制作を行った方が良いでしょう。

【ツクールの公式サイトを開く】



■設定画面を比較

下の画像は『RPGツクール2000』のデータベースの画面です。
『RPGツクール2000』以外のRPGツクールでも同様の設定画面が用意されており、
主人公やアイテムの設定などが簡単に行えます。




下の画像は「ウディタ」のデータベースの画面です。
『RPGツクール2000』のデータベースの場合は、
主人公の名前や能力値の設定、習得する魔法の種類と習得レベルの設定、
属性耐性や状態耐性の設定などが1つの設定画面にまとめられていて、非常に見やすくなっています。

一方のウディタの場合は、主人公の名前や能力値の設定、習得する魔法(技能)の種類と習得レベルの設定、
属性耐性や状態耐性の設定などが別々の画面になっており、
データベースの画面左上にあるタイプの一覧で、表示する画面を切り替えて設定する必要があります。
またウディタのデータベースの画面には、画像を表示する機能が無いので、
もしも設定した画像の内容を確認する場合は、画面右側にある[File]をクリックして、
別画面を表示して確認する必要があります。

このようにRPGツクールの設定画面と比べると、ウディタの方が少々使いづらい印象があります。




しかしウディタの場合は、制作する作品の内容に合わせてデータベースの設定内容を変える事ができます。

▼作品内容に合わせてデータベースを変えた時の設定例


またファイルの出入力を使って、他人が作ったデータベースやコモンイベントの設定を読み込む事ができるので、
様々な追加機能の設定が簡単に行えます。



ソフトウェアは人によって「使いやすい or 使いにくい」、
考えているゲームが「作れる or 作れない」などが異なるので、
「これがおすすめ」と言いにくい部分があります。

そのため、実際にソフトウェアに触れてみて、自分に合うかどうかを確認した方が良いでしょう。


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■ウディタをダウンロードする

ダウンロードの手順を紹介します。

※見本の画像はウディタ[2.21]の時のものですが、最新バージョンでも手順は変わりません。
※ウェブブラウザは[Google Chrome]、パソコンは[Windows10]を使用。




ダウンロードを始める前に、ウディタの作品を入れるフォルダーを作成してください。

デスクトップに作成する場合は、デスクトップ上で右クリック→[新規作成]→[フォルダー]を選択。

フォルダー名は「ウディタ」などの判りやすい名前が良いでしょう。





ウディタの公式サイトにアクセスしてください。

【ウディタ公式サイトへ行く】



【 WOLF RPGエディターのダウンロード 】をクリックしてください。





なお、トップページの下の方には英語版、ポーランド語版、韓国語版のウディタもあります。





【WOLF RPGエディター2 (Ver2.21) フルパッケージ(Vectorへ)】をクリックしてください。



下にある【WOLF RPGエディター2  Ver2.21 プログラムのみ】は、
制作途中の作品や完成した作品のウディタのバージョンアップを行う時に使います。



ダウンロードを行う画面まで進めてください。

※Vectorの画面が出ないで、すぐにダウンロードが開始される場合があります。





Microsoft Edge」をお使いの場合は、
今すぐをクリックしたあとに表示される画面で[保存]を選択し、
ダウンロード後に表示される画面で[フォルダーを開く]を選択。
開いた画面にある[WolfRPGEditor_221.zip]を右クリック→[開く]ダブルクリックで開いてください。



ダウンロードが開始されると画面下部にダウンロード状況が表示されます。
ダウンロードが終わるまで暫くお待ちください。





ダウンロードが終わりましたら、左下の所をクリックしてください。





表示されたフォルダーの上で右クリック→[コピー]を選択してください。





先ほど作成したフォルダー[ウディタ]を開き、その中で[貼り付け]を実行してください。





作品データが入ったフォルダーの上で右クリック→[名前の変更]
または画面上部の[名前の変更]をクリックして、フォルダーの名前(作品名)を設定してください。





これで作品データの準備ができました。

なお、2つ目の作品を作る場合は、上記の作業を行った上で、フォルダー名を変えて準備してください。

▼初期設定のフォルダー名を変えて、3作品分のフォルダーを準備した状態



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■ウディタを起動

作品データが入ったフォルダーを開いてください。





以下は主なファイルとフォルダーの紹介です。

なお、アイコンの画像は使っているパソコンによって、異なる場合があります。

ファイル
フォルダー
内容
フォルダー[Data]には、作品を動かすための様々なデータが入っています。
フォルダー名 内容
BasicData データベースのファイルやアイコン用の画像を入れます。
BattleEffect アニメーション用の画像ファイルを入れます。
BGM BGM・BGS用のサウンドファイルを入れます。
CharaChip キャラクター用の画像ファイルを入れます。
EnemyGraphic 敵キャラ用の画像ファイルを入れます。
Fog_BackGround 背景やフォグ用の画像ファイルを入れます。
MapChip タイルセット用の画像ファイルを入れます。
MapData マップデータのファイルが保存されます。
Picture ピクチャで使用する画像ファイルを入れます。
SE 効果音用のサウンドファイルを入れます。
SystemFile メニュー画面や文章ウィンドウ用の画像ファイルを入れます。
素材系のファイルは、基本的にどこのフォルダーに入れても問題ありません。
そのため、BGM用のファイルをフォルダー[BGM]以外のフォルダーに入れても、
BGMとして使用する事ができます。
フォルダー[Data]の中にはオリジナルの素材フォルダーを作る事もできるので、
例えば[opening]と言ったフォルダーを作成して、
その中にオープニングに関係する全ての素材ファイルを入れるような事もできます。
このフォルダーには、グラフィック合成器などが入っています。
必要が無い場合は、削除しても問題ありません。
このファイルを開くとエディタが起動し、ゲーム制作を始める事ができます。
エディタ画面から[テストプレイ]を実行すると、サンプルゲームを始める事ができます。
このサンプルゲームでは、遊びながらウディタの様々な機能を学ぶ事ができます。
このファイルを開くと、ゲームをプレイする事ができます。
エディタ内のテストプレイからゲームを起動した場合は、
[F7][F8][F9]などのデバッグ用の機能を使用する事ができますが、
こちらのファイルからゲームを起動した場合は、デバッグ用の機能は使用できなくなり、
作品を一般に公開した時と同じ状態でゲームをプレイする事ができます。
このファイルを開くと、ウディタの公式サイトにあるマニュアルを見る事ができます。
特定な文字列を設定すると、特殊な処理が実行できる方法なども書かれているので、
必ず見ておいた方が良いでしょう。

【ファイルやフォルダーを紹介しているページを見る】


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◎関連ページ

◆ウディタの紹介とダウンロードの手順
┣◆ウディタのファイルとフォルダー
┣◆サンプルゲームで使用している素材の一覧
┣◆[RPG基本システム入り空データ]と[完全初期データの空データ]の設定
┗◆作品データのバックアップを残す

◆主人公の作成と初期パーティの準備とゲーム開始位置の設定

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