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■[Pro]ファイル個別暗号化(.wolfx)
(更新:2025/05/24)


「[Pro]ファイル個別暗号化(.wolfx)」について解説します。



ショートカット
■ファイル個別暗号化とは?
■暗号化の手順
■ファイルの読み込み設定
■補足


  
■ファイル個別暗号化とは?

ファイル個別暗号化は、指定したファイルを暗号化する時に使います。



ファイル個別暗号化では、ファイルごとに「復号キー」を設定する事ができるため、
ゲームデータの作成」の暗号化よりも、強固な暗号化を行う事ができます。

一方で復号キーが合わないとエラーが発生するため、仕様を理解して、正しく使っていく必要があります。



ゲームデータの作成」では暗号化ができなかったフォント用のファイル(ttf/ttc/otf)も、
ファイル個別暗号化ならば暗号化する事ができます。

但しフォント用ファイルの暗号化には「復号キー」「文字列キー」「数値キー」の設定はできません。



フォルダー[MapData]の中にあるマップ用のファイルも、ファイル個別暗号化では暗号化が可能です。

暗号化の設定を行ったマップ用のファイルは、
作品制作中にマップを保存すると、自動的に暗号化したファイルが更新されます。

なお、「ゲーム開始位置」を設定したマップは、
ファイル個別暗号化による暗号化は可能ですが、復号キーの設定はできません。



イベントコマンドやデータベースでファイルアドレスを設定する場合は、
CharaChip/Special_Wolfarl.png」と言ったように、通常通りに設定してください。

ゲーム中は、暗号化する前のファイルと暗号化したファイルの両方が存在する場合は、
暗号化したファイルを優先的に読み込みます。

また「ゲームデータの作成」の時には、暗号化したファイルのみをゲームデータに保存するため、
暗号化する前のファイルをフォルダー[Data]に残しても、作成されたゲームデータには含まれません。

なお、画像などの素材ファイルは、マップ用のファイルとは異なり、自動的に暗号化はされません。
そのため、テストプレイや「ゲームデータの作成」を実行する前には、
ファイル個別暗号化[まとめて再暗号化]を実行して、暗号化しておく必要があります。



フォルダー[BasicData]の中にあるファイル形式が「.dat」「.project」になっている
ゲームの基本設定、データベース、コモンイベント、タイルセットなどのファイルは、
ファイル個別暗号化の暗号化ができません。


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■暗号化の手順

マップ作成画面の上部にある[フォイル]→[[Pro]ファイル個別暗号化(.wolfx)]を選択してください。





キーの設定を行ってください。



キーを設定しなくても暗号化する事は可能ですが、キーを設定する事で、より強固な暗号化になります。

キー設定は1つよりも複数のキーを設定した方がより解析しにくくなりますが、複数のキーを設定すると、
全てが揃わないとファイルが開かなくなるため、イベントコマンドのキー設定に手間がかかります。



キー設定が終わりましたら、暗号化したいファイルをドラッグ&ドロップで読み込んでください。



設定例では、フォルダー[Picture]にある「FaceGraphic_Wolfarl.png」を読み込んでいます。

ファイルを読み込むとすぐに暗号化が実行され、
暗号化前のファイルと同じフォルダーにファイル形式「.wolfx」で保存されます。

復号キーを別のものに変える場合は、新たな復号キーを設定した上で、
もう一度ドラッグ&ドロップでファイルを読み込んでください。

▼[いいえ]を選択すると、新たなキー設定になります




設定画面の機能について解説します。



設定名 説明
ファイル名 暗号化したファイルアドレスが記載されています。
クリックすると、別の暗号化したファイルが選択できます。
↓1つ削除 ファイル名にある履歴を削除します。



はい この画面の履歴と共に
暗号化したファイル「.wolfx」を削除します。
いいえ この画面の履歴は削除し、
暗号化したファイル「.wolfx」は残します。
キャンセル 履歴も暗号化したファイルも削除しません。
↓ファイル名をコピー ファイルアドレスをコピーします。
コピーしたファイルアドレスは、
イベントコマンド【[Pro].wolfx暗号化ファイルの復号キーをセット】の設定で使います。
↓読込 ファイル名にあるファイルに設定されている復号キーを読み込みます。
[↓読込]を実行して、他のファイルをドラッグ&ドロップで読み込む事で、
同じ復号キーにする事ができます。
まとめて再暗号化 この[まとめて再暗号化]をクリックすると、ファイルが更新されていて、
まだ暗号化が行われていないファイルをまとめて再暗号化する事ができます。

テストプレイ前や「ゲームデータの作成」を実行する前には必ず実行してください。
Shiftキーを押しながら[まとめて再暗号化]をクリックすると、
暗号化した時よりも更新日が古いファイルも含めて、
履歴にある全てのファイルを再暗号化します。

例えば画像ファイルを編集したあとに、元の画像に戻したいと考え、
バックアップデータから画像ファイルをコピーして、
編集前の古い画像ファイルに戻した場合、更新日が古いため、
通常の[まとめて再暗号化]では暗号化が実行されません。

しかしShiftキーを押しながら[まとめて再暗号化]ならば、再暗号化が可能です。
[まとめて再暗号化]を実行した場合、
設定画面にある復号キー、文字列キー、数値キーの設定は無視して、
暗号化した各ファイルにあるキー設定で再暗号化が実行されます。


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■ファイルの読み込み設定

復号キーの設定が無い場合は、通常通りにファイルの読み込み処理を行えば、ファイルが開きます。

復号キーの設定がある場合は、ファイルを読み込む前にキー設定を行ってください。



【イベントコード表示】

■[Pro] .wolfx暗号化ファイルの復号キーをセット [Data/Picture/FaceGraphic_Wolfarl.png] => [aaa]
■文字列操作:S0[[サンプル]一時文字列] = "def"
■変数操作: V0[[サンプルゲーム]コック出現] = 123 + 0

上記のイベントコマンドを実行する事で、下図のキー設定で暗号化したファイルが開きます。





イベントコマンド【[Pro].wolfx暗号化ファイルの復号キーをセット】のファイルアドレスの設定では、
ファイル名の最後に「.wolfx」を付けても付けなくても、どちらでも問題ありません。

▼両方とも有効な設定です
■[Pro] .wolfx暗号化ファイルの復号キーをセット [Data/Picture/FaceGraphic_Wolfarl.png] => [aaa]
■[Pro] .wolfx暗号化ファイルの復号キーをセット [Data/Picture/FaceGraphic_Wolfarl.png.wolfx] => [aaa]

また、フォルダー内にある全てのファイルが同じ復号キーである場合は…
■[Pro] .wolfx暗号化ファイルの復号キーをセット [Data/Picture/] => [aaa]
と言ったように、フォルダー単位で復号キーを設定する事もできます。

なお、フォルダー全体とファイル単体の両方に復号キーを設定した場合は、ファイル単体の方が優先されます。


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■補足

復号キーはセーブデータに保存されます。

気になる場合は…
【イベントコード表示】

■[Pro] .wolfx暗号化ファイルの復号キーを[全リセット] []
を実行する事で、復号キーは全て消去されますが、この場合は復号キーの再設定が必要になります。

文字列キーや数値キーもセーブデータに保存されるので、
暗号化する内容ごとに使用する変数番号や変数の値を変えたり、
セーブ前に使用していない素材の文字列キーや数値キーを初期化するなど、
解読しにくい状態にしておくと、セキュリティ強化になります。



コモンイベントはファイル個別暗号化ができないため、
コモンイベントに復号キーをまとめて設定しておく方法は、お勧めできません。


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