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■キャラクターの動作指定
(更新:2024/05/05)


「キャラクターの動作指定」について解説します。



ショートカット
■キャラクターの動作指定とは?
■設定画面の説明:対象キャラの選択
■設定画面の説明:動作内容
■設定画面の説明:[動作完了までウェイト][動作を繰り返す][移動できない場合は飛ばす]
■設定画面の説明:移動コマンド
■設定画面の説明:方向転換コマンド
■設定画面の説明:[にグラフィック変更][に不透明度設定][に高さ(px)変更][の効果音再生][フレームだけウェイト]
■設定画面の説明:変数の設定
■設定画面の説明:速度・頻度の設定
■設定画面の説明:ON/OFFの設定
■設定画面の説明:[半歩移動に設定][全歩移動に設定]
■設定画面の説明:パターン1〜5


  
■キャラクターの動作指定とは?

キャラクターの動作指定は、主人公やマップイベントなどに対して、強制的に移動や向き変更などを行う時に使います。



キャラクターの動作指定の設定画面は、【イベント制御】にある【キャラ動作指定】をクリックすると表示されます。





またマップイベントの移動ルートにて[カスタム]を選択し、
[ルート]をクリックしてもキャラクターの動作指定の設定画面が表示されます。





マップイベントの移動ルートに動作が設定されている時にイベントコマンド【動作指定】を実行すると、
イベントコマンド【動作指定】の方が優先的に実行されます。

イベントコマンド【動作指定】の処理が終わると、再び移動ルートの設定が実行されます。



数値の設定には「変数呼び出し値」が使用できます。
【「変数呼び出し値」の説明を見る】



主人公と仲間を対象にした動作指定ではセルフ変数の設定ができず、
設定すると「[動作指定]主人公あるいは仲間に対してはセルフ変数を利用できません」のエラーが発生します。

またコモンイベントのセルフ変数も設定する事ができず、
設定すると「[動作指定]ではコモンセルフ変数を利用できません」のエラーが発生します。



【動作指定】1キャラにつき1つの【動作指定】しか設定する事ができません。

例えば…
■動作指定:このイベント / 下 / 下
■動作指定:このイベント / 右 / 右
を設定した場合、1つ目の「下へ移動」が実行されたあとに、
2つ目の「下へ移動」が実行する前に「右へ移動×2」が上書きされて、
2つ目の「下へ移動」を実行しないで「右へ移動×2」が実行され、
結果的に「下1、右2」の移動処理になります。

確実に「下へ移動×2回」を実行する場合は…
■動作指定:このイベント / 下 / 下
■動作完了までウェイト
■動作指定:このイベント / 右 / 右
などと設定するか…
■動作指定:このイベント / 下 / 下 / 右 / 右
と言ったように、1つの【動作指定】にまとめて設定してください。


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■設定画面の説明:対象キャラの選択



動作指定を行う対象キャラを設定します。

マップイベントのルート設定の場合は「このイベント」の固定設定になります。



対象キャラの選択肢の下の方には、数値タイプの変数を設定する項目があります。



数字タイプの変数に以下のキャラIDを設定する事で、変数の値で指定したキャラを操作対象にします。

キャラID 対象となるキャラ
0以上 マップイベント(値=イベントID)
-1 このイベント
コモンイベントの中では「呼び出したイベント」に変わり、
マップイベントからコモンイベントを呼び出した場合は、
呼び出し元のマップイベントが対象キャラになります。

なお、コモンイベントを「自動実行」や「並列実行」などで実行しており、
マップイベントからコモンイベントを呼び出していない状態である場合は、
エラーなどは発生せず、単に設定した動作設定が無効になります。
-2 主人公(パーティの先頭にいる主人公)
-3 仲間1(パーティの先頭から2番目にいる主人公)
-4 仲間2(パーティの先頭から3番目にいる主人公)
-5 仲間3(パーティの先頭から4番目にいる主人公)
-6 仲間4(パーティの先頭から5番目にいる主人公)
-7 仲間5(パーティの先頭から6番目にいる主人公)

変数の値で存在しないイベントIDを設定した場合は、設定した動作設定は無効(エラーは発生しない)になります。


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■設定画面の説明:動作内容



動作内容が表示されます。



右クリックで[コピー]などの処理が選択できます。

[X][C][V][Delete]のショートカットキーでもコピーや貼り付けなどができます。

画面上の「編集」からでもコピーなどができます。



動作を選択し、別の動作を選択する時に[Shift]キーを押しながら選択すると、複数の選択ができます。




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■設定画面の説明:[動作完了までウェイト][動作を繰り返す][移動できない場合は飛ばす]



動作仕様を設定します。



設定名 説明
動作完了までウェイト 設定した動作が完了するまで、
この【動作指定】を設定した所でイベント処理を停止します。
移動できない場合は飛ばす」にチェックを入れていない場合で、
移動できない所に移動させようとするとフリーズするので、注意してください。
動作を繰り返す 設定した動作内容を繰り返します。
チェック無しの場合は、動作内容を1回処理した後は停止状態になります。
移動できない場合は飛ばす 移動できないマスへ移動しようとした場合、
その移動設定を無効にし、次の動作処理を実行します。
例えば、「」を繰り返しに実行する場合で、
右3歩先に障害物がある場合は…
と最初の右3歩目が実行されず、その後は障害物が無い場合は、
右3、左3が繰り返されます。
移動できない場合は飛ばす」にチェックを入れない場合で、
移動できないマスへ移動しようとした場合は、
そのマスが移動できるようになるまで、その場で待機します。


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■設定画面の説明:移動コマンド



対象キャラを移動させる時に使います。

※画面左上にある「移動コマンド挿入」のメニューは現状(ウディタ[3.333])では使用できません。



設定名 説明
移動設定([↑]や[/]) 移動させる方向を設定します。
ゲームの基本設定」で4方向移動を設定していても、8方向の移動が可能です。
【「ゲームの基本設定」の「キャラクター移動可能方向」の説明を見る】
斜めの移動の場合、障害物の位置によって移動方向が異なります。
▼右上に移動した時の障害物のよけ方
ランダム移動 ランダムに移動します。
主人公に接近
主人公から離れる
主人公へ近づく、または離れる移動を行います。
対象キャラが主人公の場合は、何も移動しません。
一歩前進
一歩後進
現在向いている方向に前進、または向いている方向とは逆方向に後進します。
後進の動作は「後ろに向いて前進」ではなく、「向き固定で後進(後ずさり)」です。
ジャンプ 指定した距離をジャンプします。
例えば…
のようにジャンプさせる場合は、
1マス移動では「右[4]、下[-2]」、
0.5マス移動では「右[8]、下[-4]」と設定します。
右[0]、下[0]」を設定すると、その場で垂直ジャンプします。
着地するマスが通行不可である場合は、ジャンプは実行されず、向きだけが変わります。
着地するマスは通行可能なマスであり、その途中に通行不可のマスがある場合は、
問題なくジャンプする事ができます。
ジャンプ中はキャラクターの表示高さが変わりますが、
キャラクターの高さの数値は「0」のままになります。

そのため「高さ1以上=ジャンプ中」と言った判断はできません。

もしもジャンプ中であるかどうかを判断する場合は…
■動作指定:主人公 / 変数設定V1[]=1 / ジャンプ-右2下0 / 変数設定V1[]=0
と言ったように、ジャンプの前後で変数の値が変わるように設定してください。
キャラクターの現在のX座標・Y座標は、
ジャンプを開始した瞬間に着地地点の座標になります。
のイベントに接近 指定したマップイベントや主人公に近づける時に使います。
設定値 対象となるキャラ
0以上 マップイベント(値=イベントID)
-1 このイベント(移動しません)
-2 主人公(パーティの先頭にいる者)
-3 仲間1
-4 仲間2
-5 仲間3
-6 仲間4
-7 仲間5
の座標に接近 指定した座標位置に近づける時に使います。
0.5マス移動の設定でも、ここに設定するX座標・Y座標は1マス単位(標準)になります。


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■設定画面の説明:方向転換コマンド



※画面左上にある「方向転換コマンド」のメニューは現状(ウディタ[3.333])では使用できません。



設定名 説明
方向設定([↑]や[/]) 指定した方向に向きます。
右に回転(45/90) 時計回りに向きを変えます。
4方向移動 上→右 右→下 下→左 左→上
8方向移動 上→右上 右上→右 右→右下 右下→下
下→左下 左下→左 左→左上 左上→上
左に回転(45/90) 反時計回りに向きを変えます。
4方向移動 上→左 左→下 下→右 右→上
8方向移動 上→左上 左上→左 左→左下 左下→下
下→右下 右下→右 右→右上 右上→上
左右にランダム回転 [右に回転(45/90)][左に回転(45/90)]のどちらかをランダムで実行します。
完全ランダム回転 ランダムで向きを変えます。
主人公の方を向く
主人公の逆を向く
対象キャラを主人公の方を向かせます。
対象キャラが主人公の場合は、向きは変わりません。


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■設定画面の説明:[にグラフィック変更][に不透明度設定]
         [に高さ(px)変更][の効果音再生][フレームだけウェイト]




表示状態の変更や演出に関する設定を行います。



先に数値を設定してから、[にグラフィック変更]などのボタンをクリックしてください。

設定名 説明
にグラフィック変更 歩行グラフィックを変更します。
上部の値には、システムDB[8:キャラクター画像]データIDを設定してください。
【システムDB[8:キャラクター画像]の説明を見る】
このグラフィック変更は一時的なものであり、
例えば主人公(仲間)のグラフィックを変更しても、パーティーメンバーが入れ替わるなど、
歩行グラフィックの表示が更新されるタイミングで、元のグラフィックに戻ります。
マップイベントのグラフィックを変更した場合は、
そのマップイベントの別のページを表示したり、
別のマップへ移動して戻って来た時には、元のグラフィックに戻ります。
に不透明度設定 不透明度を変更します。
上部の値は「0〜255」の間で設定してください。
「0=完全な透明」「255=透明無し」「1〜254=半透明」
255
200
150
100
50
主人公(仲間)の場合はパーティーメンバーが入れ替わっても、不透明度は維持されます。
マップイベントの場合は、別のページを表示したり、
別のマップへ移動して戻ってくると、元のグラフィックに戻ります。
に高さ(px)変更 対象キャラの高さを変えます。
上部の値には、高さをピクセル単位で設定してください。
▼高さ[20]にした場合
高さの変更は「変数呼び出し値」でも設定できます。

▼このイベントの高さを「20」に変更する設定例
【イベントコード表示】
■変数操作: このEvのSelf0 = 9190004 + 0
■変数操作: V[このEvのSelf0] = 20 + 0
主人公(仲間)の場合はパーティーメンバーが入れ替わっても、高さは維持されます。
マップイベントの場合は、別のマップへ移動して戻ってくると、元の高さに戻ります。
フレームだけウェイト 上部の値に設定したフレーム数だけウェイトを実行します。
ウェイトの設定時間をランダムにしたい場合は、
変数呼び出し値「8000000+X」(乱数作成)を使用してください。

【変数呼び出し値「8000000+X」(乱数作成)の詳しい設定方法を見る】


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■設定画面の説明:変数の設定



動作指定の対象のマップイベントのセルフ変数を操作します。



動作指定の対象が「このイベント」の場合は、この【動作指定】を実行しているマップイベントのセルフ変数を操作します。



動作指定の対象が「主人公」や「仲間」の場合は、設定するとエラーが発生します。



変数の値の操作方法は[代入][加算]しかありませんが、マイナス値で加算すれば[減算]もできます。


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■設定画面の説明:速度・頻度の設定



対象キャラの移動速度、移動頻度、アニメ頻度を変更します。



上の[0:最遅/毎フレーム]〜[6:最速/頻度遅]の設定を変えた上で、[移動速度を設定]などのボタンをクリックしてください。



移動速度は「ゲーム基本設定」で設定した移動速度になります。



【ゲーム基本設定に関するページを開く】



移動頻度は、1歩移動した後に次に移動するまでの間隔を設定します。

設定値 0 1 2 3 4 5 6
待機時間(フレーム) 0 20 80 180 320 500 720



アニメ速度は、キャラクターを足踏みさせる時の画像の切り替え速度を設定します。

設定値 0 1 2 3 4 5 6
切替時間(フレーム) 1 9 14 22 33 81 113


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■設定画面の説明:ON/OFFの設定



様々な設定のON/OFFを切り替えます。



設定名 説明
待機時アニメON
待機時アニメOFF
移動していない時に、足踏みアニメーションを実行するかどうかを設定。
移動アニメON
移動アニメOFF
移動している時に、足踏みアニメーションを実行するかどうかを設定。
向き固定ON
向き固定OFF
方向を変更しても、向きが変わらないようにするかどうかを設定。
すり抜けON
すり抜けOFF
当たり判定を無効にするかどうかを設定。
マップイベントのオプション[すり抜け]の設定と連動しています。
前面表示ON
前面表示OFF
主人公やマップイベントのグラフィックの上に表示します。
▼主人公と同じマスにいる場合
OFF ON
マップイベントのオプション[前面表示]の設定と連動しています。



画面の外まで移動するような設定を行った時に、
移動するマップイベントが進路を妨害して移動できない状況でも強制的に移動させたい時には、
[すり抜けON]を実行してください。


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■設定画面の説明:[半歩移動に設定][全歩移動に設定]



[半歩移動(0.5マス移動)][全歩移動(1マス移動)]を切り替える時に使います。


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■設定画面の説明:パターン1〜5



歩行グラフィックのパターンを変更します。

3パターン 5パターン



パターンを一時的に変える事で、
例えば「挨拶をしているような動作」や「何かを渡した(受け取った)動作」など、
ちょっとした演出を付けたい時に活用できます。




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