WOLF RPGエディター(ウディタ)[3.341]/イベントコマンド【サイトトップへ戻る】 ■起動時の引数について (更新:2024/06/08) ウディタのプロ版で使える起動時の引数について解説します。
■引数とは? 引数(ひきすう)は、プログラム処理を実行する時に、特定の情報を渡したい時に使う機能です。 例えばイベントコマンド【イベントの挿入】の設定にて、 コモンイベントを呼び出す時に数値や文字列を設定してコモンイベントを呼び出す事ができますが、 この数値や文字列の設定が引数であり、引数を設定する事で実行する内容を変える事ができます。 ▼アイテム番号や増減数の設定が引数の設定となる 細かい話をすると、 【イベントの挿入】以外の【変数操作】や【ピクチャ表示】で設定する数値や文字列も全て引数であり、 イベントコマンドで設定した数値や文字列を、イベントコマンドを処理するプログラム(関数)に渡して、 変数の値を変えたり、ゲーム画面上に画像を表示したりしています。 ウディタのプロ版では、実行ファイルに引数を設定する事ができ、 データベースやコモンイベントのデータが保存されている フォルダー[BasicData]を別のフォルダーに変える事ができます。 ▼再起動時にフォルダー[BasicData_EN]に変える時の引数の設定 フォルダー[BasicData]を別のフォルダーに変える事で、 例えばデータベースやコモンイベントの文字列を英語化したデータに変えるなど、 データベースやコモンイベントなどを全く異なる物に変えたい時に使います。 敵キャラを強くしたいなど、データベースの一部だけを変えたい時には、 変更するデータベース用のファイル(CSV形式)を用意して、 イベントコマンド【DB操作】を使ってファイルを読み込めば、一部だけを変更する事ができます。 フォルダー[BasicData]を変える場合の注意点としては、 フォルダー[BasicData]を変えてもセーブデータなどは変わりません。 例えばフォルダー[BasicData]でセーブし、フォルダー[BasicData_2]でゲームを起動して、 フォルダー[BasicData]でセーブしたセーブデータをロードした場合は、 フォルダー[BasicData_2]でゲームが始まります。 この場合、セーブデータに保存されている可変DBや通常変数などの変数の値は、 フォルダー[BasicData]の時の物になるので、 フォルダー[BasicData]とフォルダー[BasicData_2]の変数の使い方を共有しないと、 正常に処理する事が出来なくなります。 もしも違うフォルダー[BasicData]のセーブデータを読み込む事に問題がある場合は、 セーブデータの保存番号を「[BasicData]=0〜19」「[BasicData_2]=20〜39」などに変えるなど、 セーブデータの使い方を工夫する必要があります。 アイコン画像を使用している場合で、フォルダー[BasicData]を複数使用する場合は、 アイコン画像のみを別のフォルダーに保存して、「ゲームの基本設定(Pro専用)」にて、 アイコン画像の保存先フォルダーを設定すると良いでしょう。 ▲トップへ戻る▲ ■ゲームの再起動で引数を設定 イベントコマンド【ゲーム再起動(引数設定あり)】を使う事で、 引数を付けた状態でゲームを再起動する事ができます。
例えば下図のように… 再起動時にフォルダー[BasicData_2]を使用するようにする場合は、以下のように設定します。
フォルダー[BasicData_3]もあって、 フォルダー[BasicData_3]を第二候補にする場合は、以下のように設定。
上記の場合は、フォルダー[BasicData_2]がある場合は、フォルダー[BasicData_2]を使用します。 フォルダー[BasicData_2]が無く、フォルダー[BasicData_3]がある場合は、 フォルダー[BasicData_3]を使用します。 フォルダー[BasicData_2]も[BasicData_3]も無い場合は、 初期設定のフォルダー[BasicData]を使用します。 システム文字列[74:[P]次起動Basicデータフォルダ]を使っても、 フォルダー[BasicData]を別のフォルダーに変更する事ができますが、 システム文字列[74:[P]次起動Basicデータフォルダ]と引数の両方でフォルダー名を指名している場合は、 引数の方が優先されます。 ▲トップへ戻る▲ ■エディタの起動で引数を設定 エディタの起動時も引数を設定する事ができます。
エディタの起動の場合は、「-basic2」の引数は使用できません。 例えば下図のように… フォルダー[BasicData_2]を使用した状態でエディタを起動したい場合は、 まずは「EditorPro.exe」の上で右クリックを押し、 表示されたメニューにある「ショートカットを作成」を選択してください。 ショートカットのファイルの上で右クリックを押し、 表示されたメニューにある「プロパティ」を選択してください。 そしてリンク先のアドレスの後ろに「-basic BasicData_2」を設定してください。 ▼赤い線の所には半角スペースを設定してください これで「EditorPro.exe」の方を実行するとフォルダー[BasicData]が使用され、 「EditorPro.exe - ショートカット」の方を実行するとフォルダー[BasicData_2]が使用されます。 ショートカットで起動した場合は、下図ような確認画面が表示されます。 ショートカットで起動して、テストプレイを実行すると、 システム文字列[75:[読]Game.exe起動時引数]には、以下のように引数の情報も保存されています。
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