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■コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]の解説
(更新:2024/05/18)


コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]について解説します。


ショートカット
■コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]って何?
■スロットに関して
■[入力の数/結果を返す]について
■コモンイベント呼び出しの一覧
■セルフ変数の一覧
■イベントコマンドの解説

基本システムに関する説明は別ページに記載しています。
【基本システムに関する説明ページを見る】

コモンイベントの一覧と補足説明のページも用意しています。
【コモンイベントの一覧と補足説明のページを開く】


  
■コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]って何?

コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]は、主人公の行動決定の際、コマンド「アイテム」を選択した時に呼び出されます。



コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]では、
主にアイテムの一覧表示と一覧で選択したアイテムを「誰に使うのか」を決定する処理を行います。

但し、アイテム一覧の画面表示は万能ウィンドウで表示し、
「誰に使うのか」はコモンイベント[161:X[戦]味方対象選択実行]を呼び出して使用者を決定するため、
このコモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]は、必要なコモンイベントを呼び出す橋渡し的な存在になっています。



コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]コモンイベント[157:X[戦]コマンド登録]から呼び出して実行しており、
呼び出し元のコモンイベント[157:X[戦]コマンド登録]には「誰に使うのか」のスロット番号が返されます。

なお、「何のアイテムを使用するのか」の情報は、
可変DB[18:基本システム用変数]データ[18:万能ウィンドウ カーソル位置コード]に保存されており、
処理が呼び出し元のコモンイベント[157:X[戦]コマンド登録]に戻った後に、
可変DB[18:基本システム用変数]データ[18:万能ウィンドウ カーソル位置コード]の情報が呼び出されて、
「誰に使うのか」の情報と共に可変DB[14:×┣ コマンド処理リスト]に登録されます。


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■スロットに関して

このページにある「スロット」とは、可変DB[10:×┏ 戦闘一時ステータス[基]]データIDの事を言っています。

スロットの番号は、主人公の場合はパーティの並び順で一人目から「0、1、2…」と付けられ、
敵キャラの場合はユーザーDB[13:敵グループ]項目[0〜6]項目ID+10で「10、11、12…」と付けられます。

ユーザーDB[13:敵グループ]項目[0〜6](項目[3]に設定した敵キャラの場合はスロット[13]になる)


▼スロット(可変DB[10:×┏ 戦闘一時ステータス[基]]のデータID)


なお、
可変DB[11:×┣ 属性耐性計算結果]
可変DB[12:×┣ 状態耐性計算結果]
可変DB[13:×┣ 状態リスト]

の3つも可変DB[10:×┏ 戦闘一時ステータス[基]]と同じくスロットで処理しています。


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■[入力の数/結果を返す]について

コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行][入力の数/結果を返す]の設定は、
基本システムが必要に応じて自動的に行いますので、基本システムの利用者は何も設定する必要はありません。

▼数値1/コモンセルフ0「発動者スロット」

アイテムを使用するスロットを設定。
▼結果を返す「使用対象」(セルフ変数[99:使用対象])

アイテムを使用するスロットを返します。
0以上 アイテムを使用するスロット
-10 味方全員に使用
-1 アイテム使用をキャンセル


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■コモンイベント呼び出しの一覧

コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]を呼び出しているコモンイベント、
またはコモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]から呼び出しているコモンイベントの一覧です。

コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]を呼び出しているコモンイベント
コモンイベント(ID順) 処理内容
157:X[戦]コマンド登録 コマンド「アイテム」を選択した時に呼び出されます。

コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]から呼び出しているコモンイベント
コモンイベント(ID順) 処理内容
049:X[共]システムSE再生 SEの演奏で使用。
064:X[共]万能ウィンドウ描画処理 万能ウィンドウの表示関連の処理を実行。
065:X[共]万能ウィンドウ選択実行 万能ウィンドウの操作処理を実行。
153:X[戦]アイテム一覧算出 可変DB[19:万能ウィンドウ一時DB]に所持アイテムの情報を保存する時に使用。
155:X[戦]記憶キー位置取得 可変DB[17:×主人公一時DB]項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]から
選択位置を取得する時に使用。
156:X[戦]記憶キー位置設定 可変DB[17:×主人公一時DB]項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]
選択位置を設定する時に使用。
159:X[戦]技能選択実行 技能が発動するアイテムを選択した時に呼び出します。
161:X[戦]味方対象選択実行 アイテムを使用する主人公を選択する時に使用。
178:X[戦]味方欄_単体描画 主人公全員にアイテムを使用する際、
主人公のステータス画面を点滅させる時に使用。

【コモンイベント呼び出しの一覧を別ウィンドウで表示】


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■セルフ変数の一覧

コモンイベント[158:X[戦]アイテム選択実行]のセルフ変数の一覧です。

セルフ変数
番号 名前 使用内容
0 発動者スロット アイテムを使用するスロットを設定。
11 一時変数B 可変DB[17:×主人公一時DB]項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]に保存されている
アイテム一覧の画面を開いた時のカーソルの初期位置を設定。
なお、可変DB[17:×主人公一時DB]項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]の情報は
コモンイベント[155:X[戦]記憶キー位置取得]を呼び出して取得します。
12 一時変数C 味方全員に使用する場合で、
使用対象を選択する画面で全てのステータス画面が点滅している状態で、
キー入力を待つ時のイベントコマンド【キー入力】の設定で使用。
22 実行コード 万能ウィンドウで選択したアイテムのアイテムコードを保存した
可変DB[18:基本システム用変数]データ[8:万能ウィンドウ_コード返値]を取得。
10000〜19999 ユーザーDB[2:アイテム]データID+10000
20000〜29999 ユーザーDB[3:武器]データID+20000
30000〜39999 ユーザーDB[4:防具]データID+30000
-100 アイテム選択をキャンセル
23 番号 セルフ[22]の値を「余剰10000」にして設定。
アイテム ユーザーDB[2:アイテム]データID
武器 ユーザーDB[3:武器]データID
防具 ユーザーDB[4:防具]データID
35 一時万能ウィンドウTMP 可変DB[18:基本システム用変数]にある
万能ウィンドウ用の設定に数値を設定する時に使用。
39 使用対象 誰にアイテムを使用するのかの情報を設定。
0以上 アイテムを使用するスロット
-10 味方全員に使用
-1 アイテム使用をキャンセル
40 アイテム 効果タイプ ユーザーDB[2:アイテム]項目[3:■効果のタイプ]を取得。
0 効果のないアイテム
1 回復アイテム
2 特殊技能
3 イベント起動
41 アイテム 効果対象 ユーザーDB[2:アイテム]項目[9:効果対象]を取得。
0 味方一人
1 自分自身
2 味方全員
42 アイテム 発動技能 ユーザーDB[3:武器]項目[22:アイテム使用で特殊技能?]
ユーザーDB[4:防具]項目[20:アイテム使用で特殊技能?]に設定されている
技能ID(ユーザーDB[0:技能]データID)の取得で使用。
アイテムの技能IDを保存するユーザーDB[2:アイテム]
項目[4:┣[2]特殊技能指定時]を取得する設定はありません。
これは呼び出し先のコモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]の中で、
項目[4:┣[2]特殊技能指定時]の技能IDを取得しますので、
このコモンイベントの中には技能IDを取得する設定がありません。
またユーザーDB[3:武器]項目[22:アイテム使用で特殊技能?]
ユーザーDB[4:防具]項目[20:アイテム使用で特殊技能?]から取得した技能IDも、
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]の中で改めて取得し直しますので、
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]に技能IDの情報を渡す設定はありません。
88 座標倍率X[x10] 可変DB[18:基本システム用変数]データ[97:座標倍率X[x10]]を取得。
数値は「ゲーム画面の横サイズ÷32」。
89 座標倍率Y[x10] 可変DB[18:基本システム用変数]データ[98:座標倍率Y[x10]]を取得。
数値は「ゲーム画面の縦サイズ÷24」。
99 使用対象 [結果を返す]で使用。
呼び出し元(コモンイベント[157:X[戦]コマンド登録]に結果を返します。
0以上 アイテムを使用するスロット
-10 味方全員に使用
-1 アイテム使用をキャンセル

【変数の一覧を別ウィンドウで表示】


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■イベントコマンドの解説

イベントコマンドの解説を行います。

なお、見た目で設定内容が分かるような簡単なイベントコマンドの解説は省略しています。

処理内容
4 コモンイベント[155:X[戦]記憶キー位置取得]を呼び出し、
可変DB[17:×主人公一時DB]項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]セルフ[11]に取得。
この項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]には、
各主人公が最後に選択したアイテム一覧のカーソル位置が保存されています。
そのため、項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]の情報を取得する事で、
前に選択していたアイテムを再び選択している状態になります。
また各主人公で個別に項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]を保存しているので、
例えば主人公ID[0]が「魔力の水」、主人公ID[1]が「薬草」を選択していた場合、
次のターンで主人公ID[0]がアイテム一覧を開くと初めに「魔力の水」が選択され、
主人公ID[1]がアイテム一覧を開くと初めに「薬草」が選択された状態になります。
なお、項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]可変DB[10:×┏ 戦闘一時ステータス[基]]ではなく、
可変DB[17:×主人公一時DB]にあります。
可変DB[17:×主人公一時DB]可変DB[10:×┏ 戦闘一時ステータス[基]]とは異なり、
戦闘開始時に初期化されないため、次の戦闘時にアイテム一覧を表示した場合、
前の戦闘で最後に選択していたカーソル位置になります。
10 ●ラベル地点「アイテム開始」 <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<★
「誰に使うのか」の画面でキャンセルキーを押した時に、
再びアイテム一覧の表示に戻る時に133行目からジャンプしてきます。
11-12 ▼ 万能ウィンドウ設定を初期化
コモンイベント[153:X[戦]アイテム一覧算出]を呼び出し、
所持アイテムの情報を可変DB[19:万能ウィンドウ一時DB]に設定。
13-27 ▼ 万能ウィンドウのサイズ 設定
万能ウィンドウ用の可変DB[18:基本システム用変数]の数値を設定。
28-29 ▼ 万能ウィンドウ表示
コモンイベント[064:X[共]万能ウィンドウ描画処理]を呼び出し、万能ウィンドウを表示。
32 可変DB[18:基本システム用変数]データ[21:万能ウィンドウ 外からカーソル指定]
セルフ[11]を設定し、アイテム使用者が最後に選択していたカーソル位置を設定。
33 コモンイベント[065:X[共]万能ウィンドウ選択実行]を呼び出し、万能ウィンドウをキー操作を処理。
34-35 可変DB[18:基本システム用変数]データ[61:[一時]万能ウィンドウ最終カーソル位置]セルフ[11]に設定し、
コモンイベント[156:X[戦]記憶キー位置設定]を呼び出して、最後に選択していたカーソル位置を
可変DB[17:×主人公一時DB]項目[19:[記憶]戦闘時アイテム位置]に保存。
38-39 ▼ 万能ウィンドウを閉じる (自動)
コモンイベント[064:X[共]万能ウィンドウ描画処理]を呼び出し、万能ウィンドウを消去。
44 可変DB[18:基本システム用変数]データ[8:万能ウィンドウ_コード返値]セルフ[22]に設定。
セルフ[22] 値の内容
10000〜19999 ユーザーDB[2:アイテム]データID+10000
20000〜29999 ユーザーDB[3:武器]データID+20000
30000〜39999 ユーザーDB[4:防具]データID+30000
-100 アイテム選択をキャンセル
45-49 ■条件分岐(変数): 【1】 CSelf22[実行コード] が -100 と同じ
アイテム選択画面でキャンセルキーを押した場合は分岐し、
セルフ[99]に「-1(アイテム使用をキャンセル)」を設定して、【イベント処理中断】を実行。
51-138 ◇分岐: 【2】 [ CSelf22[実行コード] が 0 以上 ]の場合↓
キャンセル以外は必ず分岐。
  55-105 ■条件分岐(変数): 【1】 CSelf22[実行コード] が 19999 以下
アイテムを使用する場合は分岐。
    61-94 ■条件分岐(変数): 【1】 CSelf40[アイテム 効果タイプ] が 1 と同じ
効果タイプが「回復アイテム」の場合は分岐。
      64-69 ■条件分岐(変数): 【1】 CSelf41[アイテム 効果対象] が 0 と同じ
効果対象が「味方一人」の場合は分岐し、
コモンイベント[161:X[戦]味方対象選択実行]を呼び出して、
アイテムを使用する主人公を選択する。
コモンイベント[178:X[戦]味方欄_単体描画]を呼び出し、
キャンセルを実行した時にステータス画面の点滅を停止。
      71-73 ◇分岐: 【2】 [ CSelf41[アイテム 効果対象] が 1 と同じ ]の場合↓
効果タイプが「自分自身」の場合は分岐し、
アイテム使用者(セルフ[0])=アイテム使用対象者(セルフ[39])」を設定。
      75-92 ◇分岐: 【3】 [ CSelf41[アイテム 効果対象] が 2 と同じ ]の場合↓
効果タイプが「味方全員」の場合は分岐し、
コモンイベント[178:X[戦]味方欄_単体描画]を呼び出して全員のステータス画面を点滅させ、
何らかのキーが押されたら、再びコモンイベント[178:X[戦]味方欄_単体描画]を呼び出して、
点滅させていたステータス画面の点滅を停止。
決定キーが押された場合は、
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]を呼び出して決定音のSEを演奏し、
セルフ[39]に「-10(全員を対象)」を設定。
キャンセルキーが押された場合は、
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]を呼び出してキャンセル音のSEを演奏し、
セルフ[39]に「-1(もう一度アイテム選択をやり直し)」を設定。
    96-98 ◇分岐: 【2】 [ CSelf40[アイテム 効果タイプ] が 2 と同じ ]の場合↓
効果タイプが「特殊技能」の場合は分岐し、
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]を呼び出し、「誰に使うのか」を技能側で処理。
    100-103 ◇分岐: 【3】 [ CSelf40[アイテム 効果タイプ] が 3 と同じ ]の場合↓
効果タイプが「イベント起動」の場合は分岐し、
アイテム使用者(セルフ[0])=アイテム使用対象者(セルフ[39])」を設定。
  107-115 ◇分岐: 【2】 [ CSelf22[実行コード] が 29999 以下 ]の場合↓
武器をアイテムとして使用する場合は分岐。
    108-115 ▼ 武器なら技能発動
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]を呼び出し、「誰に使うのか」を技能側で処理。
  117-125 ◇分岐: 【3】 [ CSelf22[実行コード] が 39999 以下 ]の場合↓
防具をアイテムとして使用する場合は分岐。
    118-125 ▼ 防具なら技能発動
コモンイベント[159:X[戦]技能選択実行]を呼び出し、「誰に使うのか」を技能側で処理。
  130-135 ▼ もし対象が-1ならキャンセルしたので、一個戻る
使用対象者の選択で、キャンセルキーが押された時には分岐し、
10行目ラベル「アイテム開始」へジャンプして、アイテム選択画面を表示し直します。
  136 セルフ[39]の値をセルフ[99]に複製。


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◎関連ページ

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┣◆コモンイベントの一覧と補足説明
┣◆メニュー画面の処理構造
┗◆戦闘処理の処理構造

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