WOLF RPGエディター(ウディタ)[3.337]/技能改造・アイテム改造【サイトトップへ戻る】 ■全回復の主人公には無駄に回復を使用しない (更新:2024/05/19) 全回復している主人公に対して、無駄に回復系の技能やアイテムを使用しないように改造します。 ▼回復させる主人公が居ない状態でヒールを使った場合(技能の使用を中止) ▼HPが全回復しているウルファールにヒールを使った場合(HPが減っている他の主人公にヒールを使用)
基本的にダウンロードしたデータを設定すれば、下記の改造の手順を見る必要はありません。 下記の情報は… 「処理の仕様や改造したイベントの設定場所などを詳しく知りたい」 「他のコモン素材と一緒に使いたいので、このコモン素材を手作業で設定したい」 などの方を対象にしています。 ■改造内容の確認 HP回復系の技能やアイテムは、HPが全回復している主人公にも使用する事ができるため、無駄にSPやアイテムを消費する事があります。 そこでHPが全回復している主人公には、HP回復系の技能やアイテムを使用しないように改造します。 ▼この状態でヒールを実行しても、ブザー音が鳴って使用できません。 効果対象ごとの処理内容は以下のとおりです。
戦闘時は、HPが全回復している主人公に対して、回復技能(アイテム)を使用する行動決定が出来るようにします。 これはターン実行中に「攻撃を受けてダメージ → HP回復実行」と言った流れがある可能性があるためです。 敵キャラの場合は、全回復しているかどうかに関係なく、無条件で回復系の技能を使用します。 状態変化を付与する技能の場合は、HPが全回復&状態変化無しの主人公も使用対象になります。 状態変化が回復する技能(アイテム)の場合は、その回復対象の状態変化になっている主人公が使用対象になります。 「HP回復+状態変化回復」の技能(アイテム)の場合は、HP減少か状態変化中、またはその両方になっている主人公が使用対象になります。 コモンイベントは「移動時」と「戦闘時」に分かれているため、「移動時」と「戦闘時」の両方のコモンイベントを改造する必要があります。 ▲トップへ戻る▲ ■「通常ランダム」と「優先ランダム」について ランダムで主人公を決定する処理には「通常ランダム」と「優先ランダム」があります。 通常ランダムは、回復が必要な主人公の中からランダムで一人を決定します。 優先ランダムは、回復が必要な主人公の中で、優先度の高い主人公を回復させます。 優先度の仕様は以下のとおりです。
例えば「戦闘不能回復+HP全回復」の技能(アイテム)を使用する場合は、 まず指定している主人公へ優先的に使用されます。 指定した主人公が回復不要な場合は、別の主人公の中で戦闘不能の主人公へ優先的に使用されます。 戦闘不能が複数いる場合は、ランダムで1人が決定します。 戦闘不能の主人公がいない場合は、HPの消耗度(HPが減っている割合)が高い主人公へ使用します。 例えば以下のような場合は主人公Bに使用されます。
消耗度も同じである場合は、その同じ優先度の中からランダムで一人の主人公を決定します。 HPとSPの両方が回復できるアイテムを使用する場合で、 同じ優先度7(HPかSPが残りが30〜50%未満)の主人公が3人いる場合は、 以下のような条件では主人公Cを回復させます。
主人公Cよりも主人公Aや主人公Bの方が残りHP%が少ないですが、 主人公CはHPとSPの両方が優先度7なので、まず主人公Cを回復させます。 主人公Cが全回復したら次に主人公Bを回復させます。 主人公Aの方がHPとSPの両方が回復できてお得な感じがしますが、 主人公Bの方が残りHP%が少ないので、主人公Bの方を先に回復させます。 なお、以下のような条件ではSPの方が優先されるため、主人公Bが回復します。
効果対象が「味方一人ランダム」の場合は、通常ランダムで処理されます。 戦闘時で効果対象が「味方一人」か「自分以外の味方一人」の場合で、指定した主人公が回復不要である場合は、優先ランダムで別の主人公を回復させます。 下記の■コモンイベント[回復主人公決定]を新規作成を参考に設定を変更する事で、全て通常ランダムや全て優先ランダムにする事もできます。 ▲トップへ戻る▲ ■コモンイベント[回復主人公決定]を新規作成 回復させる主人公を決定するコモンイベントを新規作成します。 このコモンイベント[回復主人公決定]では、回復技能の使用時や回復アイテムの使用時に他のコモンイベントから呼び出され、 回復しようとする主人公が実際に回復が必要かどうかを調べ、呼び出し元のコモンイベントに回復可能かどうかの結果を返します。 戦闘時の「味方一人」や「自分以外の味方一人」では、回復予定の主人公が回復不要になった場合は、別の主人公を回復させます。
「味方一人ランダム」は主人公を指定して回復させるものではないので「通常ランダム(優先度無視)」で主人公を決定します。 もしも「優先ランダム」にする場合は、449行目の設定を「ラベル「優先ランダム」に飛ぶ」に変えてください。 移動時の「味方一人[回復]」と「自分以外の味方一人」は、指定した主人公が回復不要になった場合は技能の使用が中止されます。 戦闘時の「味方一人[回復]」と「自分以外の味方一人」は、指定した主人公が回復不要になった場合は「優先ランダム」で主人公を決定します。 「優先ランダム」にしている理由は「味方一人[回復]」と「自分以外の味方一人」は回復させる主人公を選んで実行しており、 別の主人公にする時にも出来る限り回復が必要そうな主人公を選んで処理させるために「優先ランダム」にしています。 もしも「通常ランダム」にする場合は、 426行目と461行目にある「ラベル「優先ランダム」に飛ぶ」を「ラベル「通常ランダム」に飛ぶ」に変えてください。 なお、指定した主人公が回復不要な場合は別の主人公を回復させず、回復処理を中止させたい場合は、 426行目と461行目にある「ラベル「優先ランダム」に飛ぶ」を削除してください。
▲トップへ戻る▲ ■コモンイベント[118:X[移]アイテム使用効果処理]を改造 移動時にメニュー画面の「アイテム」から回復アイテムを選択して「誰を回復させるのか」を選択する画面が表示され、 決定キーを押すとコモンイベント[118:X[移]アイテム使用効果処理]の中で回復処理が実行されます。 今回の改造では、「誰を回復させるのか」を決定したあとにコモンイベント[118:X[移]アイテム使用効果処理]からコモンイベント[回復主人公決定]を呼び出し、 その選択した主人公が回復対象になっているかどうかを調べてから、回復処理を実行します。 この色は新規で追加したイベントコマンドになります。 それ以外の色は元からあったイベントコマンドです。
▲トップへ戻る▲ ■コモンイベント[119:X[移]技能使用効果処理]を改造 移動時にメニュー画面の「特殊技能」から回復系の技能を選択して「誰を回復させるのか」を選択する画面が表示され、 決定キーを押すとコモンイベント[119:X[移]技能使用効果処理]の中で回復処理が実行されます。 今回の改造では、「誰を回復させるのか」を決定したあとにコモンイベント[119:X[移]技能使用効果処理]からコモンイベント[回復主人公決定]を呼び出し、 その選択した主人公が回復対象になっているかどうかを調べてから、回復処理を実行します。 この色は新規で追加したイベントコマンドになります。 それ以外の色は元からあったイベントコマンドです。
▲トップへ戻る▲ ■コモンイベント[196:X┃┣◆行動可能判定]を改造 このコモンイベント[196:X┃┣◆行動可能判定]は戦闘中のターンの処理にて、 技能やアイテムが使えるかどうかを判定する時に使用しており、 技能の使用によるSP(HP)の減少や「〜はヒールを唱えた!」などの表示も処理しています。 今回の改造では、コモンイベント[回復主人公決定]を呼び出す設定を追加し、回復させる予定の主人公が回復対象になっているのかどうかを調べ、 回復対象にはなっていない(全回復している)場合は、使用を中止したり、別の主人公を回復させたりします。 この色は新規で追加したイベントコマンドになります。 それ以外の色は元からあったイベントコマンドです。
以上で改造設定は完了です。 ▲トップへ戻る▲ ◎関連ページ ◆「基本システム」って何? ┣◆コモンイベントの一覧と補足説明 ┣◆基本システムで使用しているピクチャ番号 ┣◆メニュー画面の処理構造 ┗◆戦闘処理の処理構造 |