YADO作品リスト・ゲーム作品
RPGツクールモバイル型リバーシ
(更新:2007/06/12)


 
制作ツール RPGツクール for mobile
ジャンル テーブルゲーム
制作開始 2006年4月17日
完成日 2006年6月22日
公開期間 2006年9月6日〜2007年5月31日
公開場所 ツクールWeb(携帯サイト)
公開状況 公開終了
バージョン 1.00
制作レベル
スタッフ YADO(ゲーム全体の制作)
飛翔さん(テストプレー&イベントの解析)
キューブンさん(テストプレー)
@06さん(テストプレー)
作品の内容 皆様もご存知だと思うリバーシゲームです。
2人対戦とコンピュータ対戦ができます。
全てのマスが埋まるか、
両者が置けなくなった時点でゲーム終了です。
ゲームが終了しますと勝者を表示して、
再びゲームが最初から始まります。
ストーリーやエンディングなどはありません。
置ける場所があるのに「ぱす」を実行します
と、勝手に空いているマスへ置いてしまう
謎のルールが存在します。まあ置き場所に
迷った時には、「ぱす」を使ってみるのも
良いかもしれません。
この作品はツクールWebにて、
金賞の評価を頂きました。



■公開終了
『RPGツクール for mobile』で作られた
このRPGツクールモバイル型リバーシは、
ドコモの携帯電話からプレーする事ができました。
しかし2007年5月31日をもってダウンロードが終了し、
現在ではプレーする事ができなくなりました。

※下記は公開中だった時の文章をそのまま残しています。



■こんな作品を作ってみました!
「ツクールはアイディア次第で様々な作品が作れます」
この言葉がピッタリと合うような作品だと思います。
『RPGツクール for mobile』の中で、
ゲーム全体を自作システムで動かしている作品を作るのはかなり難しい事です。
しかし限られた機能、限られた容量をうまく使えば、
このようなリバーシゲームを作る事ができます。



■仕様の壁
RPGツクール2000、2003、XPなら簡単に設定する事ができるイベント設定でも、
『RPGツクール for mobile』の中で設定するのは、非常に大変でした。
▼『RPGツクール for mobile』の主な仕様
・スイッチは256個まで。
 変数、並列処理、ウェイト、ピクチャー表示、コモンイベントなどはありません。
・選択肢は2択のみで、1つの選択項目を表示できる文字数は4文字まで。
・マップ内に設定できるマップイベントの数は40個まで。
 1つのマップイベントで設定できるページ数は10ページまで。
 1ページに設定できるイベントコマンドの数には制限があります。
・マップイベントのイベント出現条件は、スイッチ、アイテム所持、所持金のみ。
 条件判定(条件分岐)は、スイッチとアイテム所持のみ。
・制作できる容量の制限(約400KB)があります。
 この容量(約400KB)で、マップの作成やイベントの設定だけでなく、
 画像やBGMなどの素材の容量も含める必要があります。
・ページのコピーは、コピーして別のマップイベントへ貼り付ける事はできません。
 イベントコマンドの設定のコピーも、
 コピーして別のマップイベントの中へ貼り付ける事はできません。

この作品の制作では、制作開始当初からかなりの苦労がありました。
盤には64個のマスあって、マスごとに白か黒の石を表示するようになっています。
単純に考えれば1マスにつき1つのマップイベントを設定すれば良いのですが、
ツクールの仕様上、1つのマップには40個のマップイベントしか置けません。
でも幸いな事に1つのマップイベントで、
縦に2マス分の白黒の石を表示する事ができますので、
1つのマップイベントに8ページを用意して、
白黒の組み合わせで縦に2マスの石を1つのマップイベントで表示して、
32個のマップイベントの設定で、全てのマスの石を表示させる事ができました。
石の表示の問題が解決しますと、次にマップイベントの置いてないマスで、
主人公が決定キーを押しても、何の反応がない問題が発生しました。
このツクールには並列処理などの機能はなく、
決定キーを押して石を置くイベントを発生させるには、
主人公の下にマップイベントを置く必要があります。
しかし主人公と共にマップイベントを移動させる方法を使いますと、
1マス進むのに5秒くらいはかかってしまいます。
これではゲームになりません。
そこでマップイベントで作られた自作カーソルを用意して、
主人公の周りに設定しましたマップイベントに触れたら、
その自作カーソルが移動するようにしました。
カーソルのマスの位置は、移動するごとにスイッチのON/OFFを切り換えて、
これで自作カーソルのあるマスの位置を判断する事ができるようになりました。
決定キーの問題は解決しましたが、今度はひっくり返すための処理で、
150ページ以上の空きが必要である問題が発生しました。
1つのマップイベントには10ページまで設定する事ができますので、
1つのマップの中には最大で400ページまでは用意する事ができます。
しかし石の表示で既に256ページ(マップイベント32個×8ページ)を使っていて、
さらに自作カーソルを動かすために、数ページを使用していました。
これではとても150ページの空きを用意する事はできません。
そこで石の表示の一部をチップセットを使って表示するようにして、
石の表示は「チップの置換」で行うようにしました。
また1つのマップイベントで縦に2つのマスの石を表示していたものを
あえて2つのマップイベントで2つのマスの石を表示するようにしました。
1つのマップイベントで1つのマスだけの石を表示する場合は、
1マスにつき2ページで済みますので、
2つのマスの表示では2つのマップイベントを使って4ページの使用となります。
このような作業により、何とか空きページの問題を解決する事ができました。

これだけでも、かなり大変に見えるかもしれませんが、
これは制作開始からほんの2〜3日程度で発生した問題です。
この後もコンピュータ処理の問題や最後の結果表示の問題など、
様々な問題が発生して、いつ制作が中断してもおかしくない状況が続きました。


▼作成画面です。
 マップイベントは40個フルに設定されており、
 40個のマップイベントのページ数の合計は385ページとなります。
 マップイベントの中には、1ページ目、2ページ目、3〜7ページ目、
 8〜10ページ目と1つのマップイベントの中に、
 4つの異なる処理が入っているマップイベントもあります。
 マップイベントの中の設定は、別のマップイベントの中へコピー&貼り付けする事が
 できませんので、もしも別のマップイベントの中にイベント設定を移動する場合は、
 移動先のページに1つ1つイベントを設定し直す必要があります。


よくよく見るとフォルダ名が「osero」になっています。
元々は「オセロ」と言う言葉を使っていましたが、
一般名称の「リバーシ」と言う言葉に変えました。


▼タイトル画面です。
 「コンピュータの対戦」をイメージして、こんな画像にしてみました。
 パソコンの形がちょっと古いですね。(笑)


実は今回のようなリバーシゲームは、
PC−98版のDANTE98Uでも作った事があります。
今回の作品の制作はかなり苦労しましたが、
PC−98版の方でもかなりの苦労がありました。
例えば、1つマップで使える容量が決まっていたので、
ひっくり返したり、コンピュータの処理を行う分だけの容量がなく、
2つのマップを行き来して、何とか処理していました。
制作の難易度で比べれば、今回の作品とあまり変わらなかったかもしれません。
※タイトル画面でフロッピーディスクの画像を描いているのも、
 PC−98時代の制作の名残とも言えるかもしれません。



▼ゲーム中の画面です。
 コンピュータの番の時、または「ぱす」を実行した時には、
 盤の右下に「検」と言うアイコンが表示されます。
 コンピュータの処理時間は、パソコンのエミュレータ上では、
 10秒以内で処理が終わるようにしています。

 ※完成直前まではコンピュータの処理時間が20秒以上はかかっていました。
  しかし出来る限り「自動的に始まる」を実行しないようにして、
  何とか10秒以内にする事ができました。


このゲームを何度かやった事がある方なら分かると思いますが、
前と同じマスに置いているのにコンピュータの置き方が一定ではない事があります。
単純に考えると「ランダム機能を使っている」と思うかもしれませんが、
『RPGツクール for mobile』にはそのような機能はありません。
これは非常に単純な方法で擬似的にランダムな状態を作り、
それでコンピュータの置くパターンを変えています。
正確に言えば「ランダムの置いているように見える」と言った方が良いでしょう。
ちなみに「ぱす」のシステムは、コンピュータ用の思考システムを使っているので、
「ぱす」を使って石を置いたからと言って、
必ず不利な所へ石を置くと言う訳ではありません。


▼勝負が終わりますと、綺麗に並び替えて、勝敗を分かりやすくしています。
 ※連続でプレイした時に、2勝1敗みたいな勝敗の状態は表示されません。



■おまけの話
この作品は『RPGツクール for mobile』が公開された日に作り始めました。
つまりイベントコマンドなどの仕様を確認しただけで、
「リバーシが作れるのではないか!?」と言う事で作り始めました。
でも何でこんな複雑なものを、まだ慣れてないツクールで作り始めたのか!?
実はこの作品を作るきっかけになったのは、
『RPGツクール for mobile』が公開された当時(2006年4月)の
『RPGツクール for mobile』のFAQページにあります。
見た目は何ら問題の無いたった1行の文章なのですが、
その文章に対抗するためにはリバーシくらいのレベルを作る必要がありました。
現在ではそのきっかけとなった文章はありません。
私の想いが通じたいのかどうかは不明です。

私はエンターブレインさんから2回ほど賞金を受け取っていますが、
どちらも結果が発表された1ヶ月以上あとに振り込みがありました。
今回の場合は振り込みの前に「支払通知書」と言う手紙がやってきました。
見た目は普通のダイレクトメールに見えるので、
家族にちゃんと言っておかないと、勝手に捨てられてしまう可能性もあり!?
所得税や振り込み手数料などの部分は、
賞金とは別にエンターブレインさんの方で支払ってくれるので、
賞金は丸々と頂けます。
今回頂きました賞金は、このYADOTの維持費に使っています。
 


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