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■【マスク使用例】戦闘中にカットインを表示
(更新:2023/04/15)


戦闘中にマスク機能を使ってカットインを表示します。



ショートカット
■カットインの導入について
■設定前の補足説明
■画像の準備
■カットインのコモンイベントを設定
■技能使用時にカットインを表示
■カウンター発動時にカットインを表示

マスク機能に使用に関する基本的な説明は別ページにあります。
【マスク機能の使用に関する説明ページを開く】


  
■カットインの導入について

カットインは、戦闘中に頻繁に表示されると、うっとうしさが増し、戦闘時間が長くなり、
カットインの表示で戦闘画面の状況が確認しづらくなるなど、マイナス要素が多くなってしまいます。

そのため、主人公が行動する度に毎回カットインを入れるのはお勧めできません。

SPを大量に消費する大技を発動する時やカウンター攻撃の発動など、特定の条件の時にカットインを表示した方が良いでしょう。



戦闘中にカットインを入れるには、基本システムのコモンイベントを改造する必要があります。

当ページではコモンイベントの改造方法を紹介しているので、そのとおりに設定すれば比較的簡単に改造する事ができます。

しかし「このタイミングで表示したい」「他のコモン素材と併用したい」など、制作者独自の仕様に変えたい場合は、
自力でコモンイベントを改造する必要があります。


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■設定前の補足説明

今回の処理では、戦闘中の特定の条件の時にコモンイベント「カットイン」を呼び出し、
主人公の顔アップが表示されるように設定します。



ピクチャ番号は19300〜19304番を使います。

背景のグラデーションや上下の黒い横線は、ピクチャの図形表示機能を使って表示します。





カットインの表示は、画面中央から1フレームごとに上下に8ピクセルずつ5回追加して、
縦80ピクセルのカットインを表示します。

▼左はマスクの白黒の設定イメージ、右はゲーム画面の表示見本


なお、下図のようにパッとカットインの画像が表示される場合は、
ただピクチャを表示するだけなので、マスク機能を使う必要はありません。





当ページの設定例は、ゲーム画面のサイズ[320×240[x2]]に合わせてピクチャやマスクの白黒画像を設定しています。


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■画像の準備

画像はカットイン用の顔グラフィックとマスクの白黒画像を準備してください。



【クリックして今回のイベント設定で使用する画像をダウンロード】

顔画像  
マスク用

マスク用の白黒画像は「640×16ピクセル」を使用します。

[320×240[x2]]の場合は半分のサイズになるので、ゲーム画面上のサイズは「320×8ピクセル」になります。


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■カットインのコモンイベントを設定

呼び出すと指定した主人公のカットインを表示するコモンイベントを設定します。

戦闘用のコモンイベントですが、一応マップイベントの会話イベントなどでも使えます。

【イベントコード表示】【コモン出力ファイル】

■コモンイベント「カットイン」

起動条件:呼び出しのみ

入力の数 / 結果を返す
設定 名前 初期値
数値1 主人公ID 1600010

■変数操作: CSelf20[ピクチャ番号:最小値]〜CSelf21[ピクチャ番号:設定] = 19300 + 0
▼ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■準備処理
■ピクチャ表示:CSelf21[ピクチャ番号:設定] [左下]ウィンドウ「<GRADY-939-999>」
       サイズ[Sys116:[読]画面サイズX,40] X:0 Y:120 / 0(0)フレーム /
       パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 100% / カラー R[100] G[100] B[100]
■変数操作: CSelf21[ピクチャ番号:設定] += 1 + 0
■ピクチャ表示:CSelf21[ピクチャ番号:設定] [左上]ウィンドウ「<GRADY-999-939>」
       サイズ[Sys116:[読]画面サイズX,40] X:0 Y:120 / 0(0)フレーム /
       パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 100% / カラー R[100] G[100] B[100]
■変数操作: CSelf21[ピクチャ番号:設定] += 1 + 0
■文字列操作:CSelf5[画像アドレス] = "Picture/カットイン_主人公\cself[0].png"
■ピクチャ表示:CSelf21[ピクチャ番号:設定] [中心]ファイル(CSelf5[画像アドレス]) X:160 Y:120 / 0(0)フレーム /
       パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 100% / カラー R[100] G[100] B[100]
■マスク機能:[マスクを全面[非表示]に塗る]
■マスク機能:[このピクチャIDをマスク対象にする] => ID CSelf20[ピクチャ番号:最小値] 〜 CSelf21[ピクチャ番号:設定]
▼ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■SE演奏
■サウンド:SE ファイル[SE/[Effect]Healing2_panop.ogg] 音 100% 周 100% (0 チャンネル) 再生 / 遅延:0フレーム
▼ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■上下移動
■変数操作: CSelf21[ピクチャ番号:設定] += 1 + 0
■変数操作: CSelf22[ピクチャ番号:設定2] = CSelf21[ピクチャ番号:設定] + 1
■変数操作: CSelf10[Y上] = 112 + 0
■変数操作: CSelf11[Y下] = 120 + 0
■回数付きループ [ 5 ]回
|■ウェイト:1 フレーム
|■マスク機能:[マスクに表示範囲(黒)を追加] =>[Picture/カットイン_白黒.png] X0 YCSelf10[Y上] (左上)
|■マスク機能:[マスクに表示範囲(黒)を追加] =>[Picture/カットイン_白黒.png] X0 YCSelf11[Y下] (左上)
|■ピクチャ表示:CSelf21[ピクチャ番号:設定] [左下]ウィンドウ「<SQUARE>」サイズ[Sys116:[読]画面サイズX,2]
       X:0 Y:CSelf10[Y上] / 0(0)フレーム / パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 100% / カラー R[0] G[0] B[0]
|■変数操作: CSelf10[Y上] -= 8 + 0
|■変数操作: CSelf11[Y下] += 8 + 0
|■ピクチャ表示:CSelf22[ピクチャ番号:設定2] [左上]ウィンドウ「<SQUARE>」サイズ[Sys116:[読]画面サイズX,2]
       X:0 Y:CSelf11[Y下] / 0(0)フレーム / パターン 1 / 透 255 / 通常 / 角 0 / 拡 100% / カラー R[0] G[0] B[0]
|■
◇ループここまで◇◇
▼ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■消去
■ウェイト:30 フレーム
■ピクチャ消去:CSelf20[ピクチャ番号:最小値] 〜 CSelf22[ピクチャ番号:設定2] / 0(0)フレーム


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■技能使用時にカットインを表示

特定の技能を使用した時にカットインが表示されるように、基本システムを改造します。



まずユーザーDB[0:技能]にて、新規の項目「カットイン表示」を準備してください。




そしてカットインを表示する技能の項目[カットインを表示]を「1」にしてください。





コモンイベント[195:X┣◆1ターンの処理を実行]をコピーして、未使用のコモンIDに貼り付けてください。



改造は複製したコモンイベント(コモンID[215]以降の方)で行ってください。

改造前の状態に戻したい時には、複製したコモンイベントを削除すれば、すぐに元に戻ります。



複製したコモンイベント[X┣◆1ターンの処理を実行]31行目に以下のイベントを追加してください。

【イベントコード表示(追加分のみ)】【コモン出力ファイル】

▼ 発動者が主人公の場合は分岐
■条件分岐(変数): 【1】 CSelf16[発動者スロット] が 9 以下
-◇分岐: 【1】 [ CSelf16[発動者スロット] が 9 以下 ]の場合↓
|▼ 発動する内容が「技能」の場合は分岐
|■DB読込(可変): CSelf30[発動技能番号] = 可変DB[ ×┣ コマンド処理リスト : CSelf10[注目位置] : 発動技能 ] (14 : - : 3)
|■条件分岐(変数): 【1】 CSelf30[発動技能番号] が 0 未満 【2】 CSelf30[発動技能番号] が 9999 以下
|-◇分岐: 【1】 [ CSelf30[発動技能番号] が 0 未満 ]の場合↓
||■
|-◇分岐: 【2】 [ CSelf30[発動技能番号] が 9999 以下 ]の場合↓
||▼ カットインを表示する技能の場合は分岐
||■DB読込(ユーザ): CSelf31[カットイン有無] = ユーザDB[ 0 : CSelf30[発動技能番号] : カットイン表示 ] (技能 : - : 37)
||■条件分岐(変数): 【1】 CSelf31[カットイン有無] が 1 と同じ
||-◇分岐: 【1】 [ CSelf31[カットイン有無] が 1 と同じ ]の場合↓
|||■イベントの挿入[名]: CSelf32[主人公ID] = ["X[戦]スロットから主人公ID取得"] <コモンEv 141> / CSelf16[発動者スロット]
|||■イベントの挿入[名]: ["カットイン"] <コモンEv 215> / CSelf32[主人公ID]

|||■
||◇分岐終了◇
||■
|◇分岐終了◇
|■
◇分岐終了◇




以上で設定完了です。


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■カウンター発動時にカットインを表示

カウンター発動時に「反撃した!」と表示される部分をカットインの表示に変えます。

変更前 変更後



ユーザーDB[8:状態設定]のカウンターの項目[43:┣ カウンター発動文[対象〜]の文字列を削除してください。



以上でユーザーDBの設定は完了です。

なお、ユーザーDB[0:技能]のカウンターの項目[カットイン表示]は「0」のままで問題ありません。





コモンイベント[165:X[戦]┗単体処理]を複製して、
複製したコモンイベント[X[戦]┗単体処理]1123行目に以下のイベントを追加してください。

【イベントコード表示(追加分のみ)】【コモン出力ファイル】

▼ 発動者が主人公の場合は分岐し、カットインを表示
■条件分岐(変数): 【1】 CSelf11[一時変数B] が 9 以下
-◇分岐: 【1】 [ CSelf11[一時変数B] が 9 以下 ]の場合↓
|■イベントの挿入[名]: CSelf14[一時変数E] = ["X[戦]スロットから主人公ID取得"] <コモンEv 141> / CSelf11[一時変数B]
|■イベントの挿入[名]: ["カットイン"] <コモンEv 215> / CSelf14[一時変数E]

|■
◇分岐終了◇




以上で設定完了です。


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◎関連ページ

◆マスク機能を使う
┣◆【マスク使用例】戦闘中にカットインを表示
┣◆【マスク使用例】場所移動時の演出
┣◆【マスク使用例】複数の黒マスクを同時に設定して画面全体を黒マスクに変える
┣◆【マスク使用例】光を当ててマップイベントを表示(懐中電灯)
┣◆【マスク使用例】マウスポインタの位置にマスクを設定(拡大鏡・射撃など)
┗◆【マスク使用例】歩行グラフィックを顔グラフィックに使う

◆イベントコマンド【エフェクト】(マスクのイベントコマンド)

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