RPGツクール2000/その他【サイトトップへ戻る】
■ハンドブックについて
(更新:2020/07/26)


RPGツクール2000用のハンドブックについて、YADOの個人的な意見を載せています。
中古のハンドブックの購入を考えている方には、多分参考になると思います。

ショートカット
■ハンドブックの現状
■付属CDについて
■付属CDの素材について
■制作テクニックの紹介について
■サンプルゲームについて
■中古のハンドブックを買うべきか?
■2003のハンドブックについて


  
■ハンドブックの現状

RPGツクール2000ハンドブック(以下ハンドブック)は、
2001年に発売された書籍で、主にRPGツクール2000の制作テクニックが掲載されています。

現在では新品を手に入れる事はほぼ不可能な状態ですが、
中古と言う形では手に入れる事ができます。

但し、発行部数が少なかった上、
未だにRPGツクール2000を使っている方がいるため(需要があるため)に、
2020年7月現在でも中古価格が定価「2000円+税」よりも高くなっています。


▲トップへ戻る▲


  
■付属CDについて

このハンドブックには付属CDが付いています。

このCDには、RTP体験版製品版のアップデータ(1.09)の他に、
様々な素材3つのサンプルゲームが入っています。

中古の商品には「CD無し」と言うものがあります。

もしもCD付きが欲しい場合は、
CDが付いているかどうかを確認してから購入してください。


▲トップへ戻る▲


  
■付属CDの素材について

付属CDに収録されている素材には「新作素材」と「HP提供素材」があります。



■新作素材

ハンドブックのみのオリジナルの素材です。
主に学校や街などの現代風時代劇風の素材が入っています。

全体的な素材の数は少ない印象があり、BGM(Music)の素材などは全くありませんが、
なぜか効果音だけは大量に収録されています。



■HP提供素材

キャラセット、敵キャラ、マップチップ、MIDI(Music)などがあります。

画像系に関しては、複数の制作者の素材が入っている上、全体数も少ないので、
HP提供素材だけで1つの作品を作るのは難しいと思われます。

MIDIは、このハンドブックが発売した当時は、
エンターブレイン(アスキー)のサイトにあったもので、
ハンドブックの収録されてもあまり有難みがありませんでしたが、
現在では配信されていないので、ある意味貴重な素材と言えるかもしれません。



収録素材の関する個人的な感想は↓をクリックしてご覧ください。
【収録素材に関する個人的な感想を見る】


▲トップへ戻る▲


  
■制作テクニックの紹介について

ハンドブックには様々な制作テクニックが紹介されています。

基本的にツクールの初心者向けに作られていますので、
例えば宝箱を開ける度に中身をランダムで変える方法などの、
比較的簡単に作れる制作テクニックが紹介されています。

ハンドブックに掲載されている制作テクニックは、
YADOTで紹介しているものも多くあり、
既にYADOTのページをご覧頂いている方にとっては、
あまり参考になる制作テクニックは無いかもしれません。


▲トップへ戻る▲


  
■サンプルゲームについて

付属CDには3つのサンプルゲームが入っています。

実際にプレイしてみましたので、その感想を含めたゲームの紹介です。



■いけいけダンジョン

途中に落ちているアイテムを拾いながら、
地下5階の階段を目指すアクションゲームです。

主人公が1歩進むと敵キャラが1歩進むと言うシステム(ローグ系)を採用し、
アクションRPGの戦闘システムで敵と戦います。

通常のメニュー画面は使わず、選択肢の表示文章の表示を使って、
装備の変更やアイテムの使用を行っています。
(ダンジョン内に武器、盾、アイテムが落ちている)

現在のHPやダンジョン内の地図はピクチャーで表示されます。

経験値があり、敵を倒していくとレベルアップがあります。

満腹度の設定があり、移動すると徐々に満腹度が下がります。
(ダンジョン内に落ちている「食料」を拾って使用すると満腹度が回復します)
(満腹度が20%、10%、0%になる度に警告のような文章が表示されます)

移動するとHPが回復しますが、
満腹度が0%になりますと移動する度にHPが減っていきます。
(移動しなくてもその場で攻撃を行えば主人公のターンが終了する)

地図が表示できる上、地図にアイテムの位置なども表示されますので、
かなり楽にダンジョンを進む事ができます。
大体30分くらいでクリアする事ができますが、途中でセーブする事はできません。

イベント設定は、スイッチ61個と変数117個から作られており、
RPG以外のゲームも作る事ができると言った宣伝用に作られた作品なので、
あまり簡単なイベント設定ではありません。



■アクションRPG

体当たりで攻撃を行っていくアクションゲームです。

主人公のHPやMPがピクチャーで常に表示されている他、
主人公が攻撃を行った敵キャラのHPも表示されます。

基本的にマップは、地上マップ、ダンジョンマップ、ボスのマップの3つで、
ボスまでの道のりはかなり短く、開始から10分もかからずにボス戦になります。
但しボス戦では急激に難易度が上がります。

この作品の売りである「大きな画像のボス」は、
複数のマップイベントを繋げて表示しているものであり、
主人公の攻撃が当たる面積は広いものの、移動速度が速く、
しかもボスのHPが多いので、倒すのには苦労します。

ボスの攻撃は四方に飛び交う大量の火の玉であり、
ボスに攻撃しながら完全に火の玉の避けるのは不可能に近いです。
(主人公が移動しないと、ボスキャラと重なっても主人公の攻撃が当たらない)

「ファイアーリング」は遠距離攻撃ができる上、攻撃力が高いですが、
その「ファイアーリング」の取得方法が不明であり、
見た所マップデータを改造して取得するような感じになっています。

HPの表示はピクチャーの数字表示+ゲージ表示のダブル表示であり、
両方とも画像書き換え型なので処理が重いです。
しかも複数の定期的に並列処理するが同時に動いており、
処理落ちなどの事を考えるとあまり制作の参考にはならないと思います。

スイッチ152個と変数314個が使われており、
イベント設定を理解するのはかなり難しく、
ツクールの初心者が手を出すレベルではないです。



■悪魔の塔

とある島にある魔王の手下が住む塔(悪魔の塔)に冒険者2人が挑む、
どこかにあったような感じのRPG作品です。
戦闘システムは通常のデフォルト戦闘を使用しています。

世界マップは小さな島だけであり、その島の中に、港町、村、悪魔の塔があります。
メインの悪魔の塔は、地下3階、地上6階と言った規模があり、
また同じ所を行ったり来たりするので、クリア時間は2時間くらいとちょっと長めです。

敵を倒しても経験値の取得が無いので、レベルが上がる事はありませんが、
装備品の変更の他、使用するとHPやMPの最大値が上がったり、
使用すると特殊技能を覚えたりするアイテムがありますので、
ゲームを進めていくと徐々に主人公の能力値は上がっていきます。

レベルが固定であるためか、新しい所へ行っても急激に敵が強くなる事もなく、
戦闘バランスは比較的良い印象があります。
但し塔の中では同じ所を行ったり来たりするので、ちょっと無駄な戦闘が多い感じもします。

スイッチは135個を使っているものの、変数は10個しか使っていないので、
比較的初心者でも分かりやすいイベント設定になっています。



*サンプルゲームの共通点*

サンプル作品では、殆どの素材をRTPの物を使っているので、
特別な素材を用意しなくてもサンプルと同等の作品を作る事ができます。

但し、こういう作品を作る事ができると言った宣伝用に作られているため、
特にいけいけダンジョンアクションRPGなどは、かなりの制作技術が必要であり、
ツクールを買ってすぐに作れるような物ではありません。

ハンドブックにはサンプルゲームのイベント設定の解説などはありませんので、
イベント設定の解析は自力で行っていく必要があります。


▲トップへ戻る▲


  
■中古のハンドブックを買うべきか?

この答えはかなり難しいと言えます。



まずお金に余裕の無い方は買わない方が良いでしょう。

現在の中古価格は、ハンドブックの内容が良いから高くなっている訳ではなく、
品数が少ない上、中身が気になって高くても買ってしまう方がいるために、
価格が高騰しています。

ハンドブックを持っている者から見ると、定価以下の中身と言えるでしょう。



なおハンドブックの素材に関しては、
現在発売中の『RPGツクール2000 VALUE!+』に収録されています。

既に『RPGツクール2000 VALUE!+』を持っている方は、
ハンドブックを買う価値は殆ど無いと言えるでしょう。

ちなみに2011年に古本屋でCD付きのハンドブックを100円で売っていたと言う方がいました。

もしかすると本の価値が分からない古本屋で、安価で売られている可能性があります。


▲トップへ戻る▲


  
■2003のハンドブックについて

RPGツクール2003にもハンドブックが存在します。

RPGツクール2003は戦闘システム以外は基本的にRPGツクール2000と変わりませんので、
2003のハンドブックでもRPGツクール2000で役に立つ制作テクニックが載っています。

しかし後から発売された2003のハンドブックの方が2000のハンドブックに比べて、
なぜかボリュームダウンしているので、殆ど同じ内容と言う訳ではありません。

制作テクニックは基本的に2000のハンドブックの物を流用。
しかし紹介している制作テクニックの数は、2000のハンドブックの時の半分以下になっています。

制作テクニックを削減して空いたページの隙間には、
イベントコマンドの設定画面の画像などを差し込んで、
何とか2000のハンドブックと同じページ数にしています。
(ほぼ水増しと言っても良い状態)

付属CDの素材はサイドビューで使う戦闘用の素材以外は、
基本的に2000のハンドブックの素材と同じです。

そして付属CDにはRPGツクール2000の体験版が入っています。

RPGツクール2003自体が残念な状態(バグ多発)での発売だっただけに、
「RPGツクール2003のハンドブックも残念な出来だな〜」
と言った意見が多くありました。


▲トップへ戻る▲

YADOTトップ  このサイトは何?  気紛れな空間へ戻る  メール