RPGツクール2000/スイッチ・変数【サイトトップへ戻る】
■「変数」って何?
(更新:2020/06/28)


RPGツクール2000の変数では、
変数番号ごとに6桁(-999999〜999999)の数字を保存させる事ができます。

ゲーム開始時は、全ての変数の値が「0」になっています。



どの変数番号に何の数字を保存させるのかは、制作者が決める事ができます。

例えば変数0001番には現在のパーティー人数を設定したり、
変数0002番には今までにフタを開けた宝箱の数を保存したりする事ができます。



変数の値はイベントコマンド:変数の操作を使って電卓のように、
加算(+)」「減算(−)」「乗算(×)」「除算(÷)」の計算ができます。

これらの計算処理を使って、
例えば主人公のHPが何パーセント残っているのかを計算する事ができます。

▼主人公01の残りHPをパーセントで算出する設定例
◆変数の操作:[0001:パーセント結果]代入,主人公01のHP
◆変数の操作:[0001:パーセント結果]乗算,100
◆変数の操作:[0001:パーセント結果]除算,主人公01の最大HP

上記設定では、最大HPが「50」で現在のHPが「30」の場合、
変数0001番に「60」が設定され、HPが60%残っている事が分かります。



制御文字\V[〜変数番号〜]を使うと、
文章ウィンドウに変数の値を表示させる事ができます。

▼設定例
◆文章:今までにフタを開けた宝箱の数:\C[4]\V[1]個\C[0]
:  :フタを開けた率:\C[4]\V[2]個





変数は他にも主人公の現在位置(マップID・X座標・Y座標)を保存したり、
タイマーの時間を設定したり、地形IDやイベントIDを取得したり、
ピクチャーの表示位置を設定したりと様々な用途で使用できます。

中にはキー入力の処理のように変数が必要になる設定もあるため、
なるべく変数が使えるようにした方が良いでしょう。



変数が自由に使いこなせるようになると、
オリジナルの戦闘システムやオリジナルのメニュー画面、
さらにはRPG以外のゲームも作る事ができます。

気紛れな空間で公開中のYADOの作品は、全て変数を使って作られています。

▼気紛れな空間で公開中のYADO作品▼


<YADO−PIN>
ブロック崩しのようなゲームです。
玉の移動やキャラの当たり判定などで
変数を使用しています。

<ドラホコU>
仲間の主人公が後ろから付いてくるシステムです。
前のキャラの移動方向を変数に保存して、
その情報をたどって後ろのキャラが移動しています。


<ピクチャーブーメラン>
ブーメランの移動(表示設定)や当たり判定、
ブーメランが戻ってくる時間のカウントなどで
変数を使用しています。


<3ST>
擬似3Dのシューティングゲームです。
変数に奥行きの情報を設定して、
3次元の当たり判定を実現させています。

変数を使った事が無い初心者の方は、
初めは1〜2個の変数を使った簡単なイベントを作ってみると良いでしょう。
【1〜2個の変数を使った設定例を見る】


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■補足

変数の名前は自由に付ける事ができます。

なるべく何に使っているかがすぐに分かるような名前を付けた方が良いでしょう。



変数は最大数を変える事で、最大5000番までの変数を使う事ができます。

最大数はいつでも増やす事ができるので、初めは100番程度にしておき、
足りなくなったら徐々に増やしていくと良いでしょう。





◆変数の操作:[0001]代入,9000
◆変数の操作:[V[0001]]代入,1

このような形式で変数を操作する事で5001番以上の変数を使う事もできます。

実際に気紛れな空間で公開中の3DDでも使用している手法ですが、
あまりに大量の変数を使うと、セーブ画面を開くのが遅くなったりと、
正常な動作を保つ事ができなくなります。

出来る限り5000番以内に抑えた方が良いでしょう。



テストプレー中に変数の値を確認したい時には、キーボードのF9を押してください。




気紛れな空間で公開中の「変数伝授」で、より詳しい変数の使い方を勉強する事ができます。
【気紛れな空間へ行く】


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◎関連ページ

●1〜2個の変数を使った設定例
●「乱数」って何?
┗○擬似乱数の作成
●「剰余」って何?
●一括の活用
●パーセントの計算
●イベントコマンド:変数の操作
┣○変数〜の番号の変数
○X座標と画面Xとの違い

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