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■条件(変数)
(更新:2023/04/24)


イベントコマンド【条件(変数)】について解説します。



ショートカット
■イベントコマンド【条件(変数)】とは?
■設定画面の説明:条件となる変数
■設定画面の説明:条件を増やす(4変数を連動)
■設定画面の説明:比較値と[データを呼ばない]
■設定画面の説明:比較方法
■設定画面の説明:[「上記以外の場合」を作成]


  
■イベントコマンド【条件(変数)】とは?

【条件(変数)】は、数値タイプの変数の値によって処理を分岐させる時に使います。



例えば…
  ■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■文章:あいうえお
|■
◇分岐終了◇
と言った設定があった場合、セルフ変数[0]の値が「0」の場合は…
01

02
03

04
■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■文章:あいうえお
|■
◇分岐終了◇
と言った感じに処理されますが、セルフ変数[0]の値が「0以外」の場合は…
01




02
■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■文章:あいうえお
|■
◇分岐終了◇
と言った感じに処理されます。

このように設定された条件を満たした時のみ、条件分岐内のイベントコマンドが実行されます。



条件分岐は上から順番に処理されます。

例えば…
■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
         【2】 このEvのセルフ変数0 が 1 と同じ
         【3】 このEvのセルフ変数0 が 2 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■デバッグ文:A
|■
-◇分岐: 【2】 [ このEvのセルフ変数0 が 1 と同じ ]の場合↓
|■デバッグ文:B
|■
-◇分岐: 【3】 [ このEvのセルフ変数0 が 2 と同じ ]の場合↓
|■デバッグ文:C
|■
-◇上記以外
|■デバッグ文:D
|■
◇分岐終了◇
と言った場合は、以下のように処理されます。

【1】このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ 変数の値が0の時デバッグ文:A◇分岐終了◇
変数の値が0以外 → 分岐【2】へ
【2】このEvのセルフ変数0 が 1 と同じ 変数の値が1の時デバッグ文:B◇分岐終了◇
変数の値が1以外 → 分岐【3】へ
【3】このEvのセルフ変数0 が 2 と同じ 変数の値が2の時デバッグ文:C◇分岐終了◇
変数の値が2以外 → 上記以外へ
上記以外 デバッグ文:D◇分岐終了◇



条件分岐は3つまでしか設定する事ができませんが、
条件分岐の設定を重ねて設定する事で、4つ以上の条件を設定する事もできます。

■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
         【2】 このEvのセルフ変数0 が 1 と同じ
         【3】 このEvのセルフ変数0 が 2 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■
-◇分岐: 【2】 [ このEvのセルフ変数0 が 1 と同じ ]の場合↓
|■
-◇分岐: 【3】 [ このEvのセルフ変数0 が 2 と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 3 と同じ
          【2】 このEvのセルフ変数0 が 4 と同じ
          【3】 このEvのセルフ変数0 が 5 と同じ
|-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 3 と同じ ]の場合↓
| |■
|-◇分岐: 【2】 [ このEvのセルフ変数0 が 4 と同じ ]の場合↓
| |■
|-◇分岐: 【3】 [ このEvのセルフ変数0 が 5 と同じ ]の場合↓
| |■
|-◇上記以外
| |■
|◇分岐終了◇
|■
◇分岐終了◇


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■設定画面の説明:条件となる変数



条件となる変数を設定します。



ボタン 説明
Self マップイベントに設定する場合は、
そのマップにあるマップイベントのセルフ変数を設定します。
コモンイベントの場合は、そのコモンイベントのセルフ変数の他、
現在表示しているマップにあるマップイベントのセルフ変数の選択ができます。
「通常変数」か「予備変数」を設定します。
変数の選択一覧は、[通常変数]→[予備変数1]→[予備変数2]の順で並んでいます。
システム システム変数を設定します。
【システム変数・システム文字列の説明ページを見る】
可変DB 指定した可変DBを設定します。


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■設定画面の説明:条件を増やす(4変数を連動)



条件を増やす場合は、左側のチェックボックスにチェックを入れてください。



[4変数を連動]にチェックを入れると、1段目と同じ設定が2〜4段目に設定されます。




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■設定画面の説明:比較値と[データを呼ばない]



比較する値を設定します。

ボタン 説明
数値 設定した値を比較する値にします。
百万未満の値は設定した値がそのまま比較する値になります。
[データを呼ばない]
チェックなし
百万以上の値を設定すると「変数呼び出し値」になり、
」の設定になります。
例えば「2000002」を設定すると「変数」の設定になり、
比較する値は通常変数[2]の値になります。
[データを呼ばない]
チェックあり
百万以上の値を設定しても「変数呼び出し値」にはならず、
その設定した値が比較する値になります。
例えば「2000002」を設定すると、
比較する値は「2000002」になります。
変数 [データを呼ばない]
チェックなし
設定した変数の値が比較する値になります。
仮に通常変数[2]を設定し、
通常変数[2]の値が「36」の場合は、
比較する値は「36」になります。
[データを呼ばない]
チェックあり
設定した変数の「変数呼び出し値」が比較する値になり、
」の設定になります。
例えば通常変数[2]を設定すると「数値」の設定になり、
通常変数[2]の「変数呼び出し値」である「2000002」が
比較する値になります。

【「変数呼び出し値」の説明を見る】


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■設定画面の説明:比較方法



「条件の変数」と「比較値」の比較方法を設定します。



以下は「比較値=5」の時の分岐有無です。

設定値が「5」の時 変数の値
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
5より大きい × × × × × ×
5以上 × × × × ×
5と同じ × × × × × × × × × × × × × × ×
5以下 × × × × × × × × × ×
5より小さい × × × × × × × × × × ×
5以外 ×
5のビットを満たす × × × × × × × × × × × ×



▼[のビットを満たす]の補足(若干難解)

「ビット」とはコンピュータ内の情報を保存する時に使用される最小単位であり、
「0」と「1」(二進法)で構成されています。

このビットの「0」と「1」を複数組み合わせる事で、十進法の値に変換する事ができます。

二進法の一の位の「0001」は、十進法の「1」が割り当てられています。
二進法の十の位の「0010」は、十進法の「2」が割り当てられています。
二進法の百の位の「0100」は、十進法の「4」が割り当てられています。
二進法の千の位の「1000」は、十進法の「8」が割り当てられています。

上記の二進法の4桁を組み合わせると、十進法の「0〜15」の値が出来上がります。

二進法の「0000」= 十進法の「0
二進法の「0001」= 十進法の「1
二進法の「0010」= 十進法の「2
二進法の「0011」= 十進法の「3
二進法の「0100」= 十進法の「4
二進法の「0101」= 十進法の「5
二進法の「0110」= 十進法の「6
二進法の「0111」= 十進法の「7
二進法の「1000」= 十進法の「8
二進法の「1001」= 十進法の「9
二進法の「1010」= 十進法の「10
二進法の「1011」= 十進法の「11
二進法の「1100」= 十進法の「12
二進法の「1101」= 十進法の「13
二進法の「1110」= 十進法の「14
二進法の「1111」= 十進法の「15



[のビットを満たす]を設定した場合、「条件の変数」と「比較値」の値を二進法に変換し、
両方が同じビット値を持っている場合に「条件が満たされた」となります。

例えば「条件の変数=5」と「比較値=2」の場合は…
変数の値[5]→ 0 1 0 1
比較する値[2]→ 0 0 1 0
          一致していない
となり、「条件は満たされない」と判断されて、条件分岐内のイベントは実行されません。

「条件の変数=13」と「比較値=5」の場合は…
変数の値[13]→ 1 1 0 1
比較する値[5]→ 0 1 0 1
          全て一致している
となり、「条件は満たされている」と判断されて、条件分岐内のイベントが実行されます。



ビット値は基本的に「0=ない」「1=ある」と言った使い方をします。

ウディタの基本システムでは、コモンイベント[004:○回復・ダメージ処理]の呼び出し設定にて…
1=HP回復
2=SP回復
4=ステータス異常の回復
と言った使い方をしています。

この場合、上記3つの数値を組み合わせる事で以下のように処理します。

+4
状態回復
+2
SP回復
+1
HP回復
計算 設定値 処理内容
0 0 1 1 1 HP回復
0 1 0 2 2 SP回復
0 1 1 2+1 3 HP回復+SP回復
1 0 0 4 4 ステータス異常の回復
1 0 1 4+1 5 HP回復+ステータス異常の回復
1 1 0 4+2 6 SP回復+ステータス異常の回復
1 1 1 4+2+1 7 HP回復+SP回復+ステータス異常の回復


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■設定画面の説明:「上記以外の場合」を作成



上に設定した条件を全て満たさなかった時に、何らかのイベントを実行する場合は、
この「上記以外の場合」を作成にチェックを入れてください。



例えば…
  ■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
と言った設定の場合でセルフ変数[0]の値が「0」の場合は…
01

02



03
■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
と言った感じに処理され、セルフ変数[0]の値が「0以外」の場合は…
01



02

03
■条件分岐(変数): 【1】 このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ
-◇分岐: 【1】 [ このEvのセルフ変数0 が 0 と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
と処理されます。


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