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■条件(文字列)
(更新:2025/05/24)


イベントコマンド【条件(文字列)】について解説します。



ショートカット
■イベントコマンド【条件(文字列)】とは?
■設定画面の説明:条件となる変数
■設定画面の説明:条件を増やす(4変数を連動)
■設定画面の説明:比較する文字列
■設定画面の説明:比較方法
■設定画面の説明:[「上記以外の場合」を作成]
■設定画面の説明:[入力][クリア]


  
■イベントコマンド【条件(文字列)】とは?

【条件(文字列)】は文字列タイプの変数の値によって処理を分岐させる時に使います。



例えば…
  ■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■文章:あいうえおが設定されている。
|■
◇分岐終了◇
と言った設定があった場合、文字列変数[1]の値が「あいうえお」の場合は…
01

02
03

04
■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■文章:あいうえおが設定されている。
|■
◇分岐終了◇
と言った感じに処理されますが、文字列変数[1]の値が「あいうえお」ではない場合は…
01




02
■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■文章:あいうえおが設定されている。
|■
◇分岐終了◇
と言った感じに処理されます。

このように設定された条件を満たした時のみ、条件分岐内のイベントコマンドが実行されます。



条件分岐は上から順番に処理されます。

例えば…
■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
         【2】 S1[]が "かきくけこ" と同じ
         【3】 S1[]が "さしすせそ" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■デバッグ文:A
|■
-◇分岐: 【2】 [ S1[] "かきくけこ" と同じ ]の場合↓
|■デバッグ文:B
|■
-◇分岐: 【3】 [ S1[] "さしすせそ" と同じ ]の場合↓
|■デバッグ文:C
|■
-◇上記以外
|■デバッグ文:D
|■
◇分岐終了◇
と言った場合は、以下のように処理されます。

【1】S1[] "あいうえお" と同じ 変数の値が「あいうえお」の時デバッグ文:A◇分岐終了◇
変数の値が「あいうえお」以外 → 分岐【2】へ
【2】S1[] "かきくけこ" と同じ 変数の値が「かきくけこ」の時デバッグ文:B◇分岐終了◇
変数の値が「かきくけこ」以外 → 分岐【3】へ
【3】S1[] "さしすせそ" と同じ 変数の値が「さしすせそ」の時デバッグ文:C◇分岐終了◇
変数の値が「さしすせそ」以外 → 上記以外へ
上記以外 デバッグ文:D◇分岐終了◇



条件分岐は4つまでしか設定する事ができませんが、
条件分岐の設定を重ねて設定する事で、5つ以上の条件を設定する事もできます。

■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
         【2】 S1[]が "かきくけこ" と同じ
         【3】 S1[]が "さしすせそ" と同じ
         【4】 S1[]が "たちつてと" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■
-◇分岐: 【2】 [ S1[] "かきくけこ" と同じ ]の場合↓
|■
-◇分岐: 【3】 [ S1[] "さしすせそ" と同じ ]の場合↓
|■
-◇分岐: 【4】 [ S1[] "たちつてと" と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "なにぬねの" と同じ
          【2】 S1[]が "はひふへほ" と同じ
          【3】 S1[]が "まみむめも" と同じ
          【4】 S1[]が "やゆよ" と同じ
|-◇分岐: 【1】 [ S1[] "なにぬねの" と同じ ]の場合↓
||■
|-◇分岐: 【2】 [ S1[] "はひふへほ" と同じ ]の場合↓
||■
|-◇分岐: 【3】 [ S1[] "まみむめも" と同じ ]の場合↓
||■
|-◇分岐: 【4】 [ S1[] "やゆよ" と同じ ]の場合↓
||■
|-◇上記以外
||▼ それ以外の文字列
||■
|◇分岐終了◇
|■
◇分岐終了◇



■折りたたみと展開

イベントコマンド表示欄にて「■条件分岐(変数)」や「◇分岐:【1】」などをクリックして選択し、
[E]キーを押すか、右クリックのメニューから「折りたたむ/展開する」を選択すると、
イベントコマンドの表示を省略する事ができ、必要な設定のみを画面上に表示する事ができます。

■条件分岐(文字): 【1】 S1[] が "abc" と同じ←クリックで選択して[E]キーを押す
-◇分岐: 【1】 [ S1[] が "abc" と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
▼ 折りたたむ ▼    ▲ 展開する ▲
■条件分岐(文字): 【1】 S1[] が "abc" と同じ
| +[折りたたむ] 4行 ■... (ダブルクリックで展開)
◇ループここまで◇◇


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■設定画面の説明:条件となる変数



比較条件となる変数を設定します。

マップイベントの場合は、システムDB[4:文字列変数名]の文字列変数が設定できます。

コモンイベントの場合は、システムDB[4:文字列変数名]の文字列変数の他に、
そのコモンイベントのセルフ変数[5〜9]の設定ができます。


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■設定画面の説明:条件を増やす(4変数を連動)



条件を増やす場合は、左側のチェックボックスにチェックを入れてください。



[4変数を連動]にチェックを入れると、1段目と同じ設定が2段目以降に設定されます。




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■設定画面の説明:比較する文字列



比較する文字列を設定します。



ボタン 説明
入力 比較文字列を直接入力します。
\s[数値]」と言った特殊文字の設定もできます。
数値 変数呼び出し値」を設定して、比較文字列となる変数の値を呼び出します。
「3000007」を設定するとシステムDB[4:文字列変数名]文字列変数[7]を呼び出します。
「2000002」などの数値タイプの「変数呼び出し値」は設定できません。
但し「入力」の設定にて、特殊文字「\v[2]」などと設定すれば、
数値タイプの変数の値を設定する事ができます。

【特殊文字の説明を見る】
【変数呼び出し値の説明を見る】


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■設定画面の説明:比較方法



変数の文字列比較する文字列の比較方法を設定します。



ボタン 説明
と同じ 変数の文字列比較する文字列完全に一致している時に、
条件を満たした」になります。
以外 変数の文字列比較する文字列完全に一致していない時に、
条件を満たした」になります。
を含む 変数の文字列比較する文字列含まれている場合は、
条件を満たした」になります。
を含まない 変数の文字列比較する文字列含まれていない場合は、
条件を満たした」になります。
が先頭にある 変数の文字列比較する文字列先頭にある場合は、
条件を満たした」になります。
が最後にある 変数の文字列比較する文字列最後にある場合は、
条件を満たした」になります。
の正規表現と一致 変数の文字列比較する文字列正規表現と一致した場合は、
条件を満たした」になります。



以下は比較する文字列が「あいうえお」の時に、
条件を満たす変数の文字列を一覧にしたものです。

比較する文字列 条件を満たす変数の文字列 条件を満たさない変数の文字列
あいうえお と同じ あいうえお あいう
あいうえおかき
あうお
あおいうえ
あいあいうえおかき
えお
あいうえお 以外 あいう
あいうえおかき
あうお
あおいうえ
あいあいうえおかき
えお
あいうえお
あいうえお を含む あいうえお
あいうえお
かき
あいあいうえおかき
えお
あいう
あうお
あおいうえ
あいうえお を含まない   あいう
あいうえお
あいうえおかき
あうお
あおいうえ
あいあいうえおかき
えお
あいうえお が先頭にある あいうえお
あいうえお
かき
あいう
あうお
あおいうえ
あいあいうえおかき
あいうえお が最後にある えお あいう
あいうえお
あいうえおかき
あうお
あおいうえ
あいあいうえおかき



■「の正規表現と一致」の補足

この「の正規表現と一致」を使うと、
特定の条件で変数の文字列が一致しているかどうかを調べる事ができます。

例えば「\d+」は「1桁以上の数字」と言った条件になっているため…
■条件分岐(文字): 【1】 S0[[サンプル]一時文字列] が "\d+円" の正規表現と一致
-◇分岐: 【1】 [ S0[[サンプル]一時文字列] が "\d+円" の正規表現と一致 ]の場合↓
|■
◇分岐終了◇
と設定する事で、数字の後ろに『円』が付いている文字列一致したと判断します。
そのため「123円」や「998円」などの文字列は一致したとなりますが、
「合計で123円」と最初が数字になっていない文字列や、
「123円でした」と円の後ろに文字列がある場合は一致していないになります。

正規表現で使える文字列は「正規表現 一覧」などでネット検索して確認してください。

なお、この「の正規表現と一致」でウディタの特殊文字(\s[0]など)を設定する場合は、
「<<」と「>>」で挟んで「<<\s[0]>>」などと設定してください。
「<<」を文字列として設定する場合は「\<\<」と設定してください。


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■設定画面の説明:[「上記以外の場合」を作成]



上に設定した条件を全て満たさなかった時に、何らかのイベントを実行する場合は、
この[「上記以外の場合」を作成]にチェックを入れてください。



例えば…
  ■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
と言った設定の場合は、文字列変数[1]の文字列が「あいうえお」の場合は…
01

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■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
と言った感じに処理され、文字列変数[1]の文字列が「あいうえお」以外の場合は…
01



02

03
■条件分岐(文字): 【1】 S1[]が "あいうえお" と同じ
-◇分岐: 【1】 [ S1[] "あいうえお" と同じ ]の場合↓
|■
-◇上記以外
|■
◇分岐終了◇
と処理されます。


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■設定画面の説明:[入力][クリア]



[入力]を実行すると、設定されている内容で条件分岐が設定されます。
[クリア]を実行すると、設定内容が初期化します。



Shiftキーを押しながら[入力]を実行するかどうかで、
入力実行後のイベントコマンド表示欄のカーソルの位置が変わります。

Shiftキーを押さずに[入力]を実行 Shiftキーを押して[入力]を実行

分岐【1】にカーソルが移動

分岐終了の下にカーソルが移動


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